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週明けの朝、停電に反省 [暮らし]

今朝、安曇野市を含む長野県の広い地域で停電が発生。
県北部と中部、それに東部一帯で約38万世帯が早朝5時30分ころから
最長で数時間に及ぶ停電となってしまった模様。

報道によれば、上田市と塩尻市を結ぶ基幹送電線のトラブルが原因とのこと。
安曇野で停電となるとよく穂高有明など山麓エリアで樹木の枝が折れて
電線を切断したために停電、なんてことがよく聞かれたりします。
今回はちょうど湿った雪が未明まで降り続いていたこともあったので
着氷による影響で市内広範囲に及んだのかなと最初は思っていましたが、
じつはそんなヤワな規模ではなかったということでビックリしています。

長野新幹線なども午前中は運休になったりしたらしく、
長野市など市街では信号機も点灯しなくなったりと
交通機関にも混乱がかなり生じたようですね。

台風や地震など災害によらない停電としてはかなり大規模で、
ニュースでも大きく報道されたようですね。
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我が家のある安曇野市穂高有明地域は停電から一時間ちょっと、
午前7時前には完全復旧したので大きな問題は起こらずほっと一安心。
仕事にかかる前だったのでパソコンの立ち上げもしていなかったので、
作業中のデータがブチッと行ってしまうことがなくてよかったです。

停電になると困るのが昨今の電気に頼る部分の多い現代の住宅事情。
我が家の場合、薪ストーブがあるためとりあえずの暖には困らないで助かってます。
それ以外の設備はキッチンのIHコンロも含めてオール電化なので、
今朝くらいの時間ならまだいいですが、それ以上の停電だとやはり弱りますね。
まあ、最悪停電が長引いたとして、ある程度の料理は薪ストーブの上でなんとかまかなえますが。

あと、この停電で迂闊だったと気づいたのは、行政防災無線。
平時は毎日定期的に市の広報などお知らせニュースが流れるだけですが、
火災や災害発生時には無線連絡が入る貴重な情報源です。
日ごろはコンセントに差し込んで稼動させていて、
いざ停電となると装備した乾電池がバックアップとなって
数時間程度はそのまま受信可能な状態を保ってくれる仕組みになっています。(たぶん)

ところが、じつはその肝心の乾電池をしばらく交換し忘れていたため、
停電と同時に見事に役立たずのただの箱状態になってしまいまして。
停電中にあったであろう臨時のお知らせや毎朝放送される広報など
聴取することができませんでした。
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今回は幸い事なきを得ましたが、いざというときのために乾電池の交換時期は忘れず、
定期的に稼動チェックをしておかなくてはと朝っぱらから反省した次第です。

オール電化住宅でなくても、もはや電気設備なしでは生活の成り立たない現代住宅事情。
停電時のバックアップはパソコンだけの問題じゃなく、日常生活がこうしたときでも
可能な限り通常モードに近い状態でしばらく過ごせるような、
いざというときの物心ともの備えをしっかりしておかなくてはいけないと思いました。

そう、間もなく3.11がまたやって来るわけですし、ね。

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長野県北部の地震、白馬方面を巡回しました [暮らし]

11月22日、週末の夜に発生した長野県北部を震源とする大きな地震。
最大で震度6弱を記録する地域があるなど、長野県としては
東日本大震災直後に栄村などで発生した地震以来の大規模なものとなりました。

震度6弱は小川村から白馬村にかけての一帯で感知した模様で、
白馬村では村内を南北に縦断して流れる姫川の東側(右岸)エリアが
とくに酷い被災状況となっています。
村南部の神城の堀之内地区は多くの家屋が倒壊し、
地区内の道路も陥没や亀裂、段差が生じるなど大変な状態らしく、
長野市方面とを結ぶ県道33号白馬美麻線などが不通が続いていました。
(11月25日に規制解除され、仮復旧ながらも通行可能となっています。)

白馬村や大町市北部エリアは設計施工をさせて頂いた御宅も多く、
地震発生直後からの状況が心配でなりませんでしたが、
さすがにひと晩明けた直後は遠慮があり、
週明け月曜日になって思い切って現地を巡回訪問することに決めました。

まずは美麻の家。
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晴れていればアルプスの眺望が素晴らしい、
展望台に建っているかのようなハンドカットログハウス。
久しぶりに訪れた建築後15年を経たこの家は
重厚さがよりいっそう増している感じがしました。

こちらは建物そのものは頑強に作られているので大きな被害は心配も少なくて、
むしろ建っている土地の際が地すべりの可能性もある傾斜地なので、
地震による土地の崩落のほうが心配でした。
幸いにして土地は何事も起こらず無事。
ただし、建物はさすがに激しい横揺れに対して動きがあった様子で、
建具(扉)の枠が歪み、扉が戸枠に当たって開閉がし辛くなったりしていました。
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ログは地震力を巧みに吸収する構造ですが、そのぶん大地震の際には
軸組の家に比べて歪みが生じやすくなっています。
パッと見た目には歪みの状態など分かるほどではないのですが、
戸枠と扉の状態を確認すると一目瞭然です。
もうこうなってしまうと壁が元に戻ることはないので、
戸枠のほうでなんとか対応するしかありませんが、
オーナー様はあれこれ大工仕事などできる方なので、
また調整してみると明るくおっしゃっておられました。

木崎湖北岸に建つ軸組で建てた木崎の家は別荘のためご不在で外観のみチェック。
1 (3).JPG
庭に積まれた薪や小屋の様子に変化はなさそうで、とくに問題なさそう。

白馬村に入ると通行可能な国道148号沿いでも
あちこちで亀裂が走っていたり、縁石が崩れていたりといった状況が見られます。
が、姫川の西側になる主要な集落や国道沿いは、目立つ大きな被害もなさそうで、
一見した感じでは普段とそう変わらない日常生活が送られているようにも感じられます。
(実際には細かな部分で被害や影響は出ているのでしょうけど。)

そんななか巡った白馬の家。
1 (4).JPG
ご不在のため外観のみでしたが、翌日オーナー様と電話でお話しすることが出来、
棚から物がひとつ落ちた程度でまったく問題なかったということらしく、安心しました。

続いて高島の家。
1 (6).JPG
昨年の今頃に完成してほぼ1年が経過しました。
在来軸組の家で内外観とも板張り仕様。
左官壁がないのでクラックなどの心配もなく、ご家族みなさん御元気で何より。
被害と言う被害はないとのことでしたが、1階に据えてある薪ストーブが
激しい横揺れによって数センチほど移動してしまったそうです。
1 (5).JPG
煙突の立ち加減など見るとたしかにわずかに移動していることが分かります。
地震発生時はかなり下火状態になっていたのでよかったとの話でしたが、
薪ストーブはファンヒーターのように衝撃で自動消火する機能などありませんから、
ボンボンと燃えている際に被災してもすぐ消火対応できるよう、
緊急消火用の砂をバケツに入れて近くに用意しておくなど、
日頃から準備が必要かもしれません。
もっとも、激しい衝撃でストーブ本体が倒れてしまうなどの場合のため
消火器の準備は必需といえますが。

またこちらの御宅では本棚が横揺れで10数センチほど移動したそうなのですが、
その際に本棚の傍らにあったコンセントに差し込んでいたコードを無理に押す格好となり、
その影響を受けてコンセントがひとつ破損してしまったという事例を伺いました。
1 (9).JPG
ちょっと盲点だった事例で、破損だけなら器具の交換だけで済みますが、
電気配線も下手をするとそれが火災発生の要因ともなりますし、
転倒防止のため大型家具を壁に固定することは
コンセントを守るという意味でも対策として有用であるかもしれませんね。

最後に一軒、みそら野の別荘は2006年に完成したハンドカットログハウス。
1 (7).JPG
こちらも外観のみのチェックとなりましたが、ガス設備や水道配管などを含め、
見た感じだけでいえばとくに問題は発生していない様子でした。
美麻の家の様子から室内建具の具合が気になるところですが、
オーナー様は近々訪問される予定のようなので、その時のチェック次第ですね。

上にも書いたように、白馬村は姫川の東と西で被害状況が大きく違っています。
東側の集落の方々はホントに大変な思いをされていらっしゃると思います。
とくにこれからは本格的な雪のシーズンとなりますし、
行政による仮設住宅を含む生活支援が大至急必要となるでしょう。

そしてそれと同時に気がかりなのは風評被害による地元経済への悪影響。
報道ではどうしても被害の大きい地区がクローズアップされがちですが、
白馬村の基幹産業でもあるスキー場を含む主要地区は深刻な被害は免れていて、
どのスキー場もシーズンインは全く問題ないとのことです。
昨日現地入りして被災状況の視察を行った安倍総理も自身のフェイスブック上で、
白馬村が健在であることを強調していますね。

とにかく、被災された家屋や道路などの復旧は行政に頑張って頂くとして、
我々は風評被害による二次災害が起こらぬよう、
現地の様子を正確に把握して、これまでと同じように白馬村などと
お付き合いしてゆきたいと思います。
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屋根の葺き替え [暮らし]

安曇野市内の某所にて、
築20年を超えた住宅の屋根葺き替え工事を実施することになりました。

現在の屋根はスレート葺き。
一般にスレートの屋根は10年を過ぎると再塗装がお勧めされていますが、
こちらのお宅でも数年前に再塗装を施したのだそうです。

が、積雪の影響もかなりある様子で、塗装した部分が再び剥離してきており、
今年2月の2度にわたる豪雪の影響でスレートの一部も破損。
雨どいも破損して新しくしなくてはいけない状況で、
その補修をどうするかという流れの中で
全面的に葺き替えてしまおう、ということになった次第です。

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今度は鋼板葺きとします。
足場を架設し、板金業者に採寸をしてもらいました。
来週、材料が届けば早速作業開始です。
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月末には降雪があるかもしれませんし、
なるべく速やかに作業を終えられるよう、段取りしてゆくつもりです。


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ストーブの煙突掃除 [暮らし]

昨日の安曇野はとうとう氷点下の朝を迎えました。

そろそろストーブの恋しくなる季節です。
明け方は冷え込むとはいえ、それでもまだ日中日差しがあれば
室内はそこそこ暖かですし、夜も一枚重ね着をすれば
べつにどうってことない程度の室温なのですが、
自邸兼事務所のストーブ用の薪も準備万端(かな?)、
局所暖房のファンヒーター用の灯油も今季初めて買ってきました。
灯油も数年前に比べてべらぼうに値上がりしましたね。トホホです。

で、穏やかに晴れ渡った昨日昼間に、煙突掃除を実施。
先月までに済ませるつもりだったのですが、
ちょいと訳ありで今頃になってしまいまして。
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今回はストーブ屋に来てもらって、本体のメンテも含めて見てもらいましたが、
煙突内部はかなりいい状態で、タールの付着もなく
内部に付着した煤を専用のブラシでそぎ落として清掃。
おかげでキレイさっぱりしました。
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昨晩はさほど寒い状態ではなかったですが、
いちおう今シーズン初焚きということで火入れ。
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なんだかんだ言って、火のある暮らしはいいですね。
人間らしい営みのような実感があります(大げさですがw)。


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たかがお風呂、されどお風呂 [暮らし]

どんどん冷え込みが強くなっていくこれからの季節、
身体の奥底から温まるお風呂タイムは貴重なくつろぎのひと時ですね。

長風呂派もカラスの行水の人も、
一日の汗と疲れを洗い落とせる時間は
大切な癒しタイムであることには違いないでしょう。

浴室で過ごす時間は一日のなかではさほど長時間ではないものの、
だからこそ落ち着いて過ごせる空間の演出は大切にしたいもの。

最近の建築では圧倒的にユニットバス(UB)で納められることが多いですが、
UBといえども近頃は色合いもバリエーションがあって選択肢も広く、
なにより寒冷地住まいとしては断熱性能の高さが魅力だったりもします。

そんなUB全盛のなか、UBの仕様の良さを評価しつつも
我が家のお風呂は木の雰囲気にこだわった作りにしていまして。
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壁と天井は石川県産の能登ヒバの羽目板。
浴槽と洗い場の床にはヒノキ材。
ヒバの羽目板は無垢の板にオイル塗装しただけですが、
水気に非常に強いヒバは完成後丸6年以上経てもカビの発生もなし。
浴槽と洗い場のヒノキタイルは、セラミック防水で保護されていて、
全面コーティングで香りもシャットダウンされているのですが、
壁に比べてカビや汚れの出やすい箇所ながらも優れた効果を発揮しています。
(まあさすがに6年経てば洗い場の目地には時にはカビも出ますけどね。)

腰壁は黒御影で仕上げているので、
ヒバやヒノキの色合いとのコントラストがいい感じです。
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石張り工事はいつも御世話になっている松本市の伊藤石材さんですが、
石を素材にした有名なアート作家でもある伊藤社長の手により、
洗い場側面の腰壁にはサンドブラストで画が施されています。
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カッコいい常念岳と可愛い雪ん子
建築当時、忙しいところ無理言ってお願いして
描いていただきました(^^)

窓も窓枠も、画像はないですが入口の戸もぜんぶ木で納めているので、
規模はちっちゃい家庭風呂ですが、雰囲気だけは温泉旅館の浴室みたいな感じです。
みたいなというか、それを狙って設計したんですけどね(^^;
我が家のなかで一番こだわって作った部分で、
施工で苦労した面もありましたが、やってよかったと思っています。
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窓外は外部の視線を遮断できる塀を設けているので
窓の外に置いた照明をつけつつ窓を開放して
なんちゃって露天風呂を楽しんだりして遊んでます。
これからの季節は寒いですが、それがかえって露店気分楽しめていいですよ。
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お風呂場も含めた我が家はコンセプトハウスとして
ゲストの皆さんにも見てもらっていますので、
家づくりに関する相談かたがた、家の様子を見てみたいというかたは
どうぞ御気軽にお問合せくださいませ。

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赤線という名の道 [暮らし]

田舎に限らずの話ですが、
安曇野のような地方で住宅建築の仕事をしていると
とくに出会いやすいのが里道です。

里道はかつて公図上に赤い線を引いて示すことが義務付けられていたため、
いまでもその名残で赤線とか赤道と呼ばれることがあります。
というか、一般には赤線の通り名がもっともポピュラーですかね。

赤線は道路法の規定を受けない細道で、一般には国の所有地です。
近年は法改正があって一部は市町村に無償譲渡されたものもあるのですが、
道路として機能していないあぜ道のような赤線は依然として国が管理しています。
ただし一定条件に基づいて国から地元の者が払い下げを受けることができるなど、
いろいろややこしいですが手続きを経て赤線でなくなることもあるようです。

今日も池田町の某所へ現場調査の依頼を受けて出かけてきたのですが、
建設工事予定地に隣接して赤線が存在し、その境界の扱いについて
施工担当会社の人と現地であーだこーだと打ち合わせをしてきました。
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水路も平行しているので、赤線自体は幅1mに満たない狭小通路で、
敷地の背後の山へ抜けるだけのほとんど突き当たり状態の山道。
まあ扱いとしては建設工事に大きな影響を与えるわけではないので、
役所と打ち合わせしながら境界沿いの扱いを適切に行えばそれで済みますが、
やっかいなのは敷地の中を横切っていたりするようなとき。

いまどきの分譲宅地ではあり得ないことですが、
古くからの開発されていない道や元は畑だったという場所などには
ごく稀にですがこうした赤線が横切っていたりするので、注意が必要です。

地元在住の方ならともかく、見知らぬ地方へ移住するなどで
新たに住まいの拠点となる土地を購入し、家を立てようとする際には
この赤線の存在をしっかり確認することを忘れないようにしましょう。

もっとも、普通の宅地取引業者ならその辺はきちんとしているので
あとになって問題となるようなことはないでしょうけれどもね。
いづれにしても、赤線の存在は今も厄介なものです。

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(上記画像は以前に白馬村の現場調査で出会った赤線。
普通に畑のあぜ道にしか見えないのですけどね。)
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盛夏の室内環境 [暮らし]

信州安曇野は残暑の厳しい日々が続いています。
お盆休みの期間を中心に雨の日がけっこう続き、
当初長期予報された冷夏多雨の様相を呈していましたが、
それでも7月後半からや盆休み以降は35度前後まで気温が上がり
さすがに昼間の屋外にいると身体がだれてしまいます。

せめて室内環境だけでも過ごしやすくしたいもの。
エアコンがあれば普通に使ってしまう気温条件かもしれませんし、
実際最近新築される家ではエアコン設置は割りと普通のことになってきています。
少なくとも、それ専用の配線準備だけは済ませておくよう
施主からリクエストされることがほとんどですね。

そんななか、事務所を兼ねている我が家では
エアコンもなければ扇風機も存在しない生活環境となっています。

意志が弱いので、エアコンもあればあったで使ってたでしょうけど、
なければないで、まあなんとかなるもんです、安曇野の夏くらいなら。

ただ、建築場所の条件にもよるでしょうか。
うちの場合、家のある土地がたまたま風の流れが比較的あって、
とくに北からの風が入りやすい状況にあります。
なので東西南北の窓を上手に開けておけば、心地よい風が室内を吹きぬけ、
涼しいといえるレベルではないにせよ、暑さを感じないレベルにはなってくれます。
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あと、建物の断熱のよさもあるので、明け方からしばらくの間は
窓を開放しないほうがかえって室内の気温上昇を抑えられて
快適に過ごせる時間帯も日によってはあったりします。

うまく窓の開閉を利用できれば、エアコンなしでひと夏を乗り切ることも可能。

先日我が家にやって来た両親が暑さに耐えかねたのか、
ホームセンターで扇風機を買ってきてしまいましたが、
けっきょく滞在中にそれを使うこともなく帰って行きました。
まあ、来客のあったときなんかには使わせてもらいますけどね。

家の設計、以前の信州の家は冬の断熱に目が向きがちでしたが、
いまや夏場の清涼感を出すため多くの設計士があの手この手の工夫をしているようです。
うちでも効果的な遮熱断熱設計を重視して、電力設備に頼りきらない
効果的な住まい作りを考えてゆきたいと思っています。


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古民家物件調査 [暮らし]

昨日の午前の仕事ですが、
筑北村某所にある、一軒の古民家に出向いてきました。
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現在は空家となっているこの古民家。
かつては茅葺屋根だった、比較的こじんまりした建物で、
内部は平屋建て構造。

当該物件は筑北村の空家バンクに登録されている一軒で、
生活できる状態にするにはどの程度の改装、改修が必要か、
そしてそのための工事費がどれくらいになるのか
その目安を積算するための調査が今回の訪問目的。

建物内外をざっくりと見回しただけなので、
予算といっても本当にざっくりとしたものしか出せないと思うのですが、
それでも空家バンクなどを経由して照会してきた人たちに
物件の購入予算と別にどれくらいの費用が必要なのか、
おおまかな目安を提示することは大切な作業です。
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今回、村役場の職員と物件を手がける不動産業者の案内で訪問。
直近の家主さんが買い取ったあと一部をリフォームしているようですが、
それでも修繕をかけなくてはちょっときつい部分もある様子です。

台所など水周り以外は二間続きの実質ワンフロア状態なので、
二世帯居住などにはちょっと厳しいかもと思われますが、
例えば都会と二地域居住を考えている都市生活者が
セカンドハウスとするにはなかなか頃合いの大きさではないかと思えたりもします。
もちろん、セカンドハウスといえども住民の居る集落のなかですから、
実生活では地域活動の役回りなどは必須になることは当然ですが。

建物について、これから改修工事内容を検討しつつ、
費用概算をやって提示して行きたいと思います。
もし物件が気になる方がいらっしゃったら、
筑北村役場の担当まで照会してみて下さい。

筑北村公式HP
上記サイト内、「筑北村空き家バンク」のバナーをクリック。

おまけ情報・・・
家の目の前に、火の見やぐらが立っています。
ヤグラー諸氏にとっては垂涎の物件かも!?ww
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大雪見舞われた別荘エリア [暮らし]

先々週末、そして先週末と、
二週連続して全国規模で大雪となってしまった日本列島。

安曇野もご多分に漏れず、観測史上一番目だか二番目だかという
ここ数十年のなかでも最高クラスの積雪を観測しました。

仕事場の庭先で観測したところ、およそ80cmほどの積雪。
まあ15日の土曜日が一番すごくて、
じつは当日は東京まで出張予定が入っていたのですが
東京へ行くどころか、仕事場の町内から脱出することすら叶わぬ状況。

で、普通に生活している家なら家主が雪かき作業に汗をかくわけですが、
安曇野は山麓エリアを中心に別荘扱いの建物も多く、
そういう家では当然ながら雪は降り積もり放題の状態。

ウチのオーナー様の別荘も同様の状態で、
建物の様子を見に来ることも出来ない首都圏在住のオーナー様より依頼があり、
代わりに建物の現状を確認しに出かけてきました。

日曜日以降の安曇野は晴天も続いていることから雪も多少は溶け、
屋根雪も勾配の緩いドーマー部分以外はすべて落雪しており、
母屋自体にはなんの悪影響も出ておらず、まずは一安心。

屋外の物置も無事でしたが、簡易な構造で屋根をかけてあった薪置場は
その屋根の一部が損壊していました。
まあ、近隣ではカーポートやサンルームの屋根が崩壊している状況もあるようなので、
雪下ろしが出来なかった事情からすれば、この程度で住んでよかったかもしれません。

安曇野は基本的に冬は寒さ厳しい土地柄ですが、
普段の積雪量はさほどでもないため、こういう簡易小屋の類は
積雪加重があまり重要視されていない場合も散見されます。
いちおう計算上の基準では60~80センチ前後の積雪加重となりますので、
屋根などの耐加重はそれをしっかり支えきれる構造が求められます。
まあ、普通の建物なら当然十分すぎるほどクリアされているでしょうけれどもね。
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天窓メンテナンス [暮らし]

一昨日の話ですが、
昨年11月に完成お引渡しをしたビンサンチひのきログにお邪魔しました。

用件は天窓のロールスクリーンのメンテナンス。
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完成して間もないこのタイミング。
故障したとかそういう訳ではないのですが、
じつは今回採用したロールスクリーンはソーラーバッテリーによるもので、
故に可動する機械部分が大きくてガラス面と数ミリ程度の隙間しかありません。
数ミリとなれば人の指先すら入る余地もない狭さなのですが、
これだけ空いていれば虫さんたちはなんの抵抗もなくスムーズに侵入できるわけですね。
さらには機械動作部は密閉すると熱くなって問題が生じてしまうので
通気できるよう格子状に開放されており、ここからも虫の侵入を許してしまうわけです。

で、虫が中に入ったきりそのまま仏さんになってしまうと、
スクリーンの内側にその亡骸が残ってしまうわけですが、
掃除をしようにもガラス面と本体の隙間が殆どないため、
掃除機のノズルが差し入れられないのです。
本体を取り外せば掃除も可能ですが、
基本的に容易に外すことを想定した構造ではないため、
素人が触ると破損や故障の恐れもあります。

ガラス面の側と格子の隙間。
安全面から考えると致し方ないデザインかもしれないのですが、
隙間がなくては掃除もままなりません。

というわけで、製造しているメーカーに照会し、相談した結果、
ガラス面との隙間にはモヘアを貼り付けて隙間を限りなくなくし、
機械部の格子部分には放熱を妨げずに害虫の侵入をカットするよう
防虫網を張ることで対応することにした次第。
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まあイレギュラーな方法ではありますが、
一定の効果が出るかなと期待しているところです。

天窓は最近あまり採用しておらず、久しぶりの設置でした。
過去に使用した時には必ずロールスクリーンをセットしていましたが、
手動ではなくソーラーブラインドスクリーンは初めてで、
正直勝手が分からないところがあったのも事実。
今回はメーカー側が安曇野まで来てすべてメーカー作業で対応してもらいましたが、
自分にとってもいい勉強になった次第です。
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