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建築士会で被災地に赴きました [建築士会]

今日は小谷村まで日帰り出張。

建築士会の御用で出かけたのですが、内容は
先の白馬村や小谷村を襲った地震の被災地に立ち入り、
被災住宅の復旧計画について建築技術面での相談業務を行うというもの。
といっても具体的に修繕工事について打ち合わせするというものではなく、
すでに突入してしまった雪のシーズンを迎えるなかでの応急処置と、
その後の恒久的な復旧措置について家主の方の相談を受けるという感じで、
今日のところは現状の被災状況を平面図に起こして資料として整理することを
自分が担当してさせてもらいました。
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今回訪れたのは小谷村の中土地区。
地震の名称が「長野県神城断層地震」という呼称になったようですが、
白馬村もそうだったように小谷村でもやはり姫川右岸に被害が集中しているようです。

ただ被災状況の程度は同じ村内でも集落によって差が激しく、
また同じ集落内でも建物によって被災の程度に差が大きく生じています。

地震直後、すでに応急危険度判定がなされており、
各戸には危険度に応じて赤、黄、緑の判定用紙が玄関脇に張られています。
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小谷ではすでに数十センチの積雪を観測しており、
今後ますます積雪を増していくことになります。
全国有数の豪雪地帯である同地では、冬場の本格的復旧作業は難しく、
当面はとにかくこの冬を乗り切るための応急措置が急務となっています。
被災していても比較的安全度合いの高い建物ならともかく、
黄色や赤紙判定の出ている家屋では雪の影響が不安で、
行政の支援が具体的に示されるよりも早く、住民によっては
個別に応急措置をとっている家もありました。
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今日自分たちができた作業はささやかなものではありましたが、
明日以降も引き続き建築士会のメンバーが現地入りして
被災状況を見た上での相談業務を継続することになっています。

前エントリーでは白馬村は被災しながらも、基本的には健在と書きました。
小谷村も状況は白馬のそれと同じで、村全体は元気でスキー場も問題なし。
ただ、被災された家屋の住民にとって不安が募る雪の到来でもあり、
私たちの活動が住民のそうした不安を少しでも解消できることに繋がればと、
一日作業を続ける中で改め感じた次第でした。
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(2014年12月8日)
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長野県北部の地震、白馬方面を巡回しました [暮らし]

11月22日、週末の夜に発生した長野県北部を震源とする大きな地震。
最大で震度6弱を記録する地域があるなど、長野県としては
東日本大震災直後に栄村などで発生した地震以来の大規模なものとなりました。

震度6弱は小川村から白馬村にかけての一帯で感知した模様で、
白馬村では村内を南北に縦断して流れる姫川の東側(右岸)エリアが
とくに酷い被災状況となっています。
村南部の神城の堀之内地区は多くの家屋が倒壊し、
地区内の道路も陥没や亀裂、段差が生じるなど大変な状態らしく、
長野市方面とを結ぶ県道33号白馬美麻線などが不通が続いていました。
(11月25日に規制解除され、仮復旧ながらも通行可能となっています。)

白馬村や大町市北部エリアは設計施工をさせて頂いた御宅も多く、
地震発生直後からの状況が心配でなりませんでしたが、
さすがにひと晩明けた直後は遠慮があり、
週明け月曜日になって思い切って現地を巡回訪問することに決めました。

まずは美麻の家。
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晴れていればアルプスの眺望が素晴らしい、
展望台に建っているかのようなハンドカットログハウス。
久しぶりに訪れた建築後15年を経たこの家は
重厚さがよりいっそう増している感じがしました。

こちらは建物そのものは頑強に作られているので大きな被害は心配も少なくて、
むしろ建っている土地の際が地すべりの可能性もある傾斜地なので、
地震による土地の崩落のほうが心配でした。
幸いにして土地は何事も起こらず無事。
ただし、建物はさすがに激しい横揺れに対して動きがあった様子で、
建具(扉)の枠が歪み、扉が戸枠に当たって開閉がし辛くなったりしていました。
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ログは地震力を巧みに吸収する構造ですが、そのぶん大地震の際には
軸組の家に比べて歪みが生じやすくなっています。
パッと見た目には歪みの状態など分かるほどではないのですが、
戸枠と扉の状態を確認すると一目瞭然です。
もうこうなってしまうと壁が元に戻ることはないので、
戸枠のほうでなんとか対応するしかありませんが、
オーナー様はあれこれ大工仕事などできる方なので、
また調整してみると明るくおっしゃっておられました。

木崎湖北岸に建つ軸組で建てた木崎の家は別荘のためご不在で外観のみチェック。
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庭に積まれた薪や小屋の様子に変化はなさそうで、とくに問題なさそう。

白馬村に入ると通行可能な国道148号沿いでも
あちこちで亀裂が走っていたり、縁石が崩れていたりといった状況が見られます。
が、姫川の西側になる主要な集落や国道沿いは、目立つ大きな被害もなさそうで、
一見した感じでは普段とそう変わらない日常生活が送られているようにも感じられます。
(実際には細かな部分で被害や影響は出ているのでしょうけど。)

そんななか巡った白馬の家。
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ご不在のため外観のみでしたが、翌日オーナー様と電話でお話しすることが出来、
棚から物がひとつ落ちた程度でまったく問題なかったということらしく、安心しました。

続いて高島の家。
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昨年の今頃に完成してほぼ1年が経過しました。
在来軸組の家で内外観とも板張り仕様。
左官壁がないのでクラックなどの心配もなく、ご家族みなさん御元気で何より。
被害と言う被害はないとのことでしたが、1階に据えてある薪ストーブが
激しい横揺れによって数センチほど移動してしまったそうです。
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煙突の立ち加減など見るとたしかにわずかに移動していることが分かります。
地震発生時はかなり下火状態になっていたのでよかったとの話でしたが、
薪ストーブはファンヒーターのように衝撃で自動消火する機能などありませんから、
ボンボンと燃えている際に被災してもすぐ消火対応できるよう、
緊急消火用の砂をバケツに入れて近くに用意しておくなど、
日頃から準備が必要かもしれません。
もっとも、激しい衝撃でストーブ本体が倒れてしまうなどの場合のため
消火器の準備は必需といえますが。

またこちらの御宅では本棚が横揺れで10数センチほど移動したそうなのですが、
その際に本棚の傍らにあったコンセントに差し込んでいたコードを無理に押す格好となり、
その影響を受けてコンセントがひとつ破損してしまったという事例を伺いました。
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ちょっと盲点だった事例で、破損だけなら器具の交換だけで済みますが、
電気配線も下手をするとそれが火災発生の要因ともなりますし、
転倒防止のため大型家具を壁に固定することは
コンセントを守るという意味でも対策として有用であるかもしれませんね。

最後に一軒、みそら野の別荘は2006年に完成したハンドカットログハウス。
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こちらも外観のみのチェックとなりましたが、ガス設備や水道配管などを含め、
見た感じだけでいえばとくに問題は発生していない様子でした。
美麻の家の様子から室内建具の具合が気になるところですが、
オーナー様は近々訪問される予定のようなので、その時のチェック次第ですね。

上にも書いたように、白馬村は姫川の東と西で被害状況が大きく違っています。
東側の集落の方々はホントに大変な思いをされていらっしゃると思います。
とくにこれからは本格的な雪のシーズンとなりますし、
行政による仮設住宅を含む生活支援が大至急必要となるでしょう。

そしてそれと同時に気がかりなのは風評被害による地元経済への悪影響。
報道ではどうしても被害の大きい地区がクローズアップされがちですが、
白馬村の基幹産業でもあるスキー場を含む主要地区は深刻な被害は免れていて、
どのスキー場もシーズンインは全く問題ないとのことです。
昨日現地入りして被災状況の視察を行った安倍総理も自身のフェイスブック上で、
白馬村が健在であることを強調していますね。

とにかく、被災された家屋や道路などの復旧は行政に頑張って頂くとして、
我々は風評被害による二次災害が起こらぬよう、
現地の様子を正確に把握して、これまでと同じように白馬村などと
お付き合いしてゆきたいと思います。
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富田の家、竣工祭 [家づくり]

無事竣工を迎えた富田の家。
本日、めでたく竣工祭を執り行わせていただきました。

今回も施工担当された丸太職人さんとゆかいな仲間たち(?)の上質な仕事によって
素晴らしい出来栄えの住まいがひとつ完成しました。
自分もこのプロジェクトに関わることができ、感謝感謝です。

地鎮祭で神様に工事の安全と無事の完成を祈願したことに対し、
竣工祭では災いなく無事に完成の日を迎えることが出来たことのお礼を神様に申し上げ、
お住まいになられる施主様ご家族皆さんのご多幸を改めて祈念する大切な神事。
個人住宅工事では竣工祭まで行わない場合のほうが多いと思いますが、
神様にお願いだけして御礼を申し上げないのもやはり落ち着かないですしね。
お施主様の事情などもいろいろありますが、可能であればぜひ執り行いたい
大切な神事だと考えます。

なんにしても、今回も無事に仕事を終えられたことを神様に感謝し、
仕事を依頼いただいたお施主様に改めて感謝申し上げたいと思います。

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屋根の葺き替え [暮らし]

安曇野市内の某所にて、
築20年を超えた住宅の屋根葺き替え工事を実施することになりました。

現在の屋根はスレート葺き。
一般にスレートの屋根は10年を過ぎると再塗装がお勧めされていますが、
こちらのお宅でも数年前に再塗装を施したのだそうです。

が、積雪の影響もかなりある様子で、塗装した部分が再び剥離してきており、
今年2月の2度にわたる豪雪の影響でスレートの一部も破損。
雨どいも破損して新しくしなくてはいけない状況で、
その補修をどうするかという流れの中で
全面的に葺き替えてしまおう、ということになった次第です。

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今度は鋼板葺きとします。
足場を架設し、板金業者に採寸をしてもらいました。
来週、材料が届けば早速作業開始です。
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月末には降雪があるかもしれませんし、
なるべく速やかに作業を終えられるよう、段取りしてゆくつもりです。


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ストーブの煙突掃除 [暮らし]

昨日の安曇野はとうとう氷点下の朝を迎えました。

そろそろストーブの恋しくなる季節です。
明け方は冷え込むとはいえ、それでもまだ日中日差しがあれば
室内はそこそこ暖かですし、夜も一枚重ね着をすれば
べつにどうってことない程度の室温なのですが、
自邸兼事務所のストーブ用の薪も準備万端(かな?)、
局所暖房のファンヒーター用の灯油も今季初めて買ってきました。
灯油も数年前に比べてべらぼうに値上がりしましたね。トホホです。

で、穏やかに晴れ渡った昨日昼間に、煙突掃除を実施。
先月までに済ませるつもりだったのですが、
ちょいと訳ありで今頃になってしまいまして。
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今回はストーブ屋に来てもらって、本体のメンテも含めて見てもらいましたが、
煙突内部はかなりいい状態で、タールの付着もなく
内部に付着した煤を専用のブラシでそぎ落として清掃。
おかげでキレイさっぱりしました。
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昨晩はさほど寒い状態ではなかったですが、
いちおう今シーズン初焚きということで火入れ。
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なんだかんだ言って、火のある暮らしはいいですね。
人間らしい営みのような実感があります(大げさですがw)。


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たかがお風呂、されどお風呂 [暮らし]

どんどん冷え込みが強くなっていくこれからの季節、
身体の奥底から温まるお風呂タイムは貴重なくつろぎのひと時ですね。

長風呂派もカラスの行水の人も、
一日の汗と疲れを洗い落とせる時間は
大切な癒しタイムであることには違いないでしょう。

浴室で過ごす時間は一日のなかではさほど長時間ではないものの、
だからこそ落ち着いて過ごせる空間の演出は大切にしたいもの。

最近の建築では圧倒的にユニットバス(UB)で納められることが多いですが、
UBといえども近頃は色合いもバリエーションがあって選択肢も広く、
なにより寒冷地住まいとしては断熱性能の高さが魅力だったりもします。

そんなUB全盛のなか、UBの仕様の良さを評価しつつも
我が家のお風呂は木の雰囲気にこだわった作りにしていまして。
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壁と天井は石川県産の能登ヒバの羽目板。
浴槽と洗い場の床にはヒノキ材。
ヒバの羽目板は無垢の板にオイル塗装しただけですが、
水気に非常に強いヒバは完成後丸6年以上経てもカビの発生もなし。
浴槽と洗い場のヒノキタイルは、セラミック防水で保護されていて、
全面コーティングで香りもシャットダウンされているのですが、
壁に比べてカビや汚れの出やすい箇所ながらも優れた効果を発揮しています。
(まあさすがに6年経てば洗い場の目地には時にはカビも出ますけどね。)

腰壁は黒御影で仕上げているので、
ヒバやヒノキの色合いとのコントラストがいい感じです。
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石張り工事はいつも御世話になっている松本市の伊藤石材さんですが、
石を素材にした有名なアート作家でもある伊藤社長の手により、
洗い場側面の腰壁にはサンドブラストで画が施されています。
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カッコいい常念岳と可愛い雪ん子
建築当時、忙しいところ無理言ってお願いして
描いていただきました(^^)

窓も窓枠も、画像はないですが入口の戸もぜんぶ木で納めているので、
規模はちっちゃい家庭風呂ですが、雰囲気だけは温泉旅館の浴室みたいな感じです。
みたいなというか、それを狙って設計したんですけどね(^^;
我が家のなかで一番こだわって作った部分で、
施工で苦労した面もありましたが、やってよかったと思っています。
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窓外は外部の視線を遮断できる塀を設けているので
窓の外に置いた照明をつけつつ窓を開放して
なんちゃって露天風呂を楽しんだりして遊んでます。
これからの季節は寒いですが、それがかえって露店気分楽しめていいですよ。
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お風呂場も含めた我が家はコンセプトハウスとして
ゲストの皆さんにも見てもらっていますので、
家づくりに関する相談かたがた、家の様子を見てみたいというかたは
どうぞ御気軽にお問合せくださいませ。

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足場取れました [家づくり]

富田の家もいよいよ外部の足場が取れ、
大詰めを迎えて来ました。

このまま屋外設備関係の設置工事や、
カーポートなどの外構工事が進行予定。

内部は大工工事も大半を終えており、
これから住設機器の残り設置や壁仕上げの作業。
建具吊りこみなどへと移行してゆきます。

月末には完了検査を受ける予定で、
まあ工程的にもほぼ予定通りといったところでしょうか。

途中、造作面で細かな修正事項があったりして
棟梁も知恵を絞って取り組んでいた様子でしたが、
常に考えながら施主と正面から向き合って取り組む棟梁なので、
現場を見ていてもとても安心安全です。
その現場もあとひとふん張りですね。
最後まで事故のないように。。。

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赤線という名の道 [暮らし]

田舎に限らずの話ですが、
安曇野のような地方で住宅建築の仕事をしていると
とくに出会いやすいのが里道です。

里道はかつて公図上に赤い線を引いて示すことが義務付けられていたため、
いまでもその名残で赤線とか赤道と呼ばれることがあります。
というか、一般には赤線の通り名がもっともポピュラーですかね。

赤線は道路法の規定を受けない細道で、一般には国の所有地です。
近年は法改正があって一部は市町村に無償譲渡されたものもあるのですが、
道路として機能していないあぜ道のような赤線は依然として国が管理しています。
ただし一定条件に基づいて国から地元の者が払い下げを受けることができるなど、
いろいろややこしいですが手続きを経て赤線でなくなることもあるようです。

今日も池田町の某所へ現場調査の依頼を受けて出かけてきたのですが、
建設工事予定地に隣接して赤線が存在し、その境界の扱いについて
施工担当会社の人と現地であーだこーだと打ち合わせをしてきました。
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水路も平行しているので、赤線自体は幅1mに満たない狭小通路で、
敷地の背後の山へ抜けるだけのほとんど突き当たり状態の山道。
まあ扱いとしては建設工事に大きな影響を与えるわけではないので、
役所と打ち合わせしながら境界沿いの扱いを適切に行えばそれで済みますが、
やっかいなのは敷地の中を横切っていたりするようなとき。

いまどきの分譲宅地ではあり得ないことですが、
古くからの開発されていない道や元は畑だったという場所などには
ごく稀にですがこうした赤線が横切っていたりするので、注意が必要です。

地元在住の方ならともかく、見知らぬ地方へ移住するなどで
新たに住まいの拠点となる土地を購入し、家を立てようとする際には
この赤線の存在をしっかり確認することを忘れないようにしましょう。

もっとも、普通の宅地取引業者ならその辺はきちんとしているので
あとになって問題となるようなことはないでしょうけれどもね。
いづれにしても、赤線の存在は今も厄介なものです。

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(上記画像は以前に白馬村の現場調査で出会った赤線。
普通に畑のあぜ道にしか見えないのですけどね。)
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現場でいろいろ打ち合わせ [家づくり]

一昨日、昨日と富田の家で工事監理。

外壁断熱材などのチェックをしつつ、施工側と打ち合わせ。
外壁仕上げ材や玄関ポーチ、その他室内もいくつか
変更の可能性がありそうな部分が出てきたので、
仕様変更の可否と納まりの検証をしました。

今回の現場は細かな仕様は施工側一任なのですが、
設計段階では仕上げなどで詳細保留になっていた点もあるので、
それらを施主さまを交えて現場で最終確定してもらっている段階です。

このところ雨天日が多いですが、大工仕事は内部中心に進めているようで、
工程はまず順調な感じのようです。

気温が盛夏に比べて一段下がった感じなので、
現場の職人さんには助かりますね。

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盛夏の室内環境 [暮らし]

信州安曇野は残暑の厳しい日々が続いています。
お盆休みの期間を中心に雨の日がけっこう続き、
当初長期予報された冷夏多雨の様相を呈していましたが、
それでも7月後半からや盆休み以降は35度前後まで気温が上がり
さすがに昼間の屋外にいると身体がだれてしまいます。

せめて室内環境だけでも過ごしやすくしたいもの。
エアコンがあれば普通に使ってしまう気温条件かもしれませんし、
実際最近新築される家ではエアコン設置は割りと普通のことになってきています。
少なくとも、それ専用の配線準備だけは済ませておくよう
施主からリクエストされることがほとんどですね。

そんななか、事務所を兼ねている我が家では
エアコンもなければ扇風機も存在しない生活環境となっています。

意志が弱いので、エアコンもあればあったで使ってたでしょうけど、
なければないで、まあなんとかなるもんです、安曇野の夏くらいなら。

ただ、建築場所の条件にもよるでしょうか。
うちの場合、家のある土地がたまたま風の流れが比較的あって、
とくに北からの風が入りやすい状況にあります。
なので東西南北の窓を上手に開けておけば、心地よい風が室内を吹きぬけ、
涼しいといえるレベルではないにせよ、暑さを感じないレベルにはなってくれます。
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あと、建物の断熱のよさもあるので、明け方からしばらくの間は
窓を開放しないほうがかえって室内の気温上昇を抑えられて
快適に過ごせる時間帯も日によってはあったりします。

うまく窓の開閉を利用できれば、エアコンなしでひと夏を乗り切ることも可能。

先日我が家にやって来た両親が暑さに耐えかねたのか、
ホームセンターで扇風機を買ってきてしまいましたが、
けっきょく滞在中にそれを使うこともなく帰って行きました。
まあ、来客のあったときなんかには使わせてもらいますけどね。

家の設計、以前の信州の家は冬の断熱に目が向きがちでしたが、
いまや夏場の清涼感を出すため多くの設計士があの手この手の工夫をしているようです。
うちでも効果的な遮熱断熱設計を重視して、電力設備に頼りきらない
効果的な住まい作りを考えてゆきたいと思っています。


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