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民家調査の続き、、、の続き [建築士会]

一ヶ月ほど前に安曇野市から建築士会が委託を受けた
市内の民家を調査する事業。
その調査業務の続きを今日、士会の支部メンバーと共に行いました。
前回調査の記事

前回は地区全体を歩いて巡り、民家だけでなく集落の生活に関わる要素、
住宅から神社や祠、道祖神や堰などを地図上にプロットする作業を実施。
今回は集落から一軒の古民家をピックアップし、
建物全体を平面立面断面と各向きに計測。
撮影した画像とともに今後の資料として活用すべく調査を実施しました。

午前に豊科の飯田地区、午後は同じく豊科の重柳地区。
いづれもこの地方の伝統的民家建築の本棟造で、
ともに築年代は江戸時代後期とされています。
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建物の広い面積を有する土間はいまどきの”なんちゃって”ではもちろんなく、
むかしながらのタタキの土間。
中心に位置する“おえ”は採光が乏しい為に薄暗いのですが、
屋根には天窓を設けて工夫している様子は対応しているのは両方に共通していました。
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とくに重柳地区の民家は現在も所有者の住人が生活をされていて、
実生活を伴った歴史の重みを感じさせてくれるものでした。
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安曇野市内各地には多くの古民家が存在しますが、
近代以前の建物となるとそう数は多くありません。
あくまで個人の所有ですから保守管理も個人任せになってしまい、
その経済的な負担もまた、民家存続の重荷になっているのが現状です。
屋敷林についても同じことが言われていますが、
こうした伝統的建造物は市民全体の誇るべき財産であり文化でもあることですし、
所有者の思いを尊重しつつ、地域全体で大切に継承していく仕組みもまた
考えて行かねばならない時が来ているのではと思います。

今日は個人的にも普段なかなか目にする機会の少ない
私邸としての古民家の様子を拝見することでき、いい勉強になりました。

安曇野市民家調査委託事業、の続き [建築士会]

今日は朝から雪降りデー。
大雪というほどではないにせよ、吹く風が冷たくて足元から冷え込んでくる感じ。
いやはや、安曇野の冬ですな。

そんななか、今日は建築士会の御用で安曇野市の飯田地区に出かけてきました。
目的は安曇野市(教育委員会)より委託を受けている民家調査の続きを行うこと。
これまで3年ほど前から安曇野支部の会員で分担して
市内に存在する昭和初期以前に建築された民家の実態把握調査をして来たのですが、
そのまとめの一環として、いくつかの地区をピックアップして
民家だけでなくその地区の生活風景が把握できるマップを制作するらしく、
今日は会員10名ほどが参加して、調査作業をしてきた次第です。
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マップに落とし込むのは民家だけではなくて、
民家に付属する屋敷林や土蔵などはもちろんのこと、
古井戸や生垣、道祖神をはじめとする石造文化財、
そのほかにも用水堰や神社や火の見やぐらまで、
ありとあらゆる集落の生活風景要素を切り取るということで
とりあえず今日のところは各要素の所在地と参考写真を確認しただけで終了。
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いやはや、とにかく寒くて足元をもっとウォームアップしてから臨めばよかったと、
終わるころになって後悔。

今日の調査がどのような成果品になって現れるのかよくわかりませんが、
いい形で研究学習材料のようなものに繋がればいいなと思います。

同様の調査は別の地区一箇所でも行う予定です。

建築士会で被災地に赴きました [建築士会]

今日は小谷村まで日帰り出張。

建築士会の御用で出かけたのですが、内容は
先の白馬村や小谷村を襲った地震の被災地に立ち入り、
被災住宅の復旧計画について建築技術面での相談業務を行うというもの。
といっても具体的に修繕工事について打ち合わせするというものではなく、
すでに突入してしまった雪のシーズンを迎えるなかでの応急処置と、
その後の恒久的な復旧措置について家主の方の相談を受けるという感じで、
今日のところは現状の被災状況を平面図に起こして資料として整理することを
自分が担当してさせてもらいました。
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今回訪れたのは小谷村の中土地区。
地震の名称が「長野県神城断層地震」という呼称になったようですが、
白馬村もそうだったように小谷村でもやはり姫川右岸に被害が集中しているようです。

ただ被災状況の程度は同じ村内でも集落によって差が激しく、
また同じ集落内でも建物によって被災の程度に差が大きく生じています。

地震直後、すでに応急危険度判定がなされており、
各戸には危険度に応じて赤、黄、緑の判定用紙が玄関脇に張られています。
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小谷ではすでに数十センチの積雪を観測しており、
今後ますます積雪を増していくことになります。
全国有数の豪雪地帯である同地では、冬場の本格的復旧作業は難しく、
当面はとにかくこの冬を乗り切るための応急措置が急務となっています。
被災していても比較的安全度合いの高い建物ならともかく、
黄色や赤紙判定の出ている家屋では雪の影響が不安で、
行政の支援が具体的に示されるよりも早く、住民によっては
個別に応急措置をとっている家もありました。
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今日自分たちができた作業はささやかなものではありましたが、
明日以降も引き続き建築士会のメンバーが現地入りして
被災状況を見た上での相談業務を継続することになっています。

前エントリーでは白馬村は被災しながらも、基本的には健在と書きました。
小谷村も状況は白馬のそれと同じで、村全体は元気でスキー場も問題なし。
ただ、被災された家屋の住民にとって不安が募る雪の到来でもあり、
私たちの活動が住民のそうした不安を少しでも解消できることに繋がればと、
一日作業を続ける中で改め感じた次第でした。
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(2014年12月8日)

ひさびさに建築士会の勉強会に出てみた [建築士会]

今宵は建築士会安曇野支部にて勉強会。
士会の集まりに出席するのはずいぶん久しぶり、、、のような気がする。

今日のお題は省エネルギー基準について。

住まいに限らず建物を設計する際に省エネ対策はかかせないですが、
その元になる基準が従前のものから新基準へと移行が行われている過渡期にあり、
住宅建築では昨年秋に施行された新しい省エネルギー基準へと、
2015年4月からは完全に移行。
さらにはその省エネ基準に適合する設計仕様であることが
2020年度までに義務付けられるようになることが予定されています。

省エネ性能の計算方法も変わってきたりと、覚えることが多そうで
ちょっと面倒な感が無きにしも非ずではあるのですが、
省エネは社会にとっても個人住宅のレベルにとっても
非常に重要なテーマでもありますし、早々に新基準を使いこなせるようにして
今後のクライアントの企画提案に生かして行きたいと思います。

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安曇野市の民家調査 [建築士会]

いま、安曇野市内の民家調査を実施中。
安曇野市より委託を受けた建築士会安曇野支部のメンバーで分担し、
市内全域の民家の実態調査をしているところです。

民家といっても昭和初期頃より以前に建てられたもので、
いわゆる古民家と称されるもの。
基礎がコンクリートでなく石で造られているものなどは典型ですね。

調査といっても外観からうかがい知れる範囲のものなので、
細かなところまで理解するわけではないですが、
これまで実数すら把握できておらず、地域の歴史を語る古民家の
今後の在り様を考える上でも貴重な調査業務になると思います。

夏ごろからスタートした調査なのですが、
自分は同時期ずっと現場が半端なく多忙だったため
今頃になってようやく調査のエンジンがかかってきたような始末。
昨日も日曜日を利用して朝から担当エリアを巡ってきました。
穂高のまちなか地域ですが、けっこう古民家集中地区なので
時間がかかって大変です。
まあ、けっこう楽しんでやってますけどね(^^)
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建築士フォーラム2012in安曇野 [建築士会]

昨日は長野県建築士会の建築士フォーラムに参加。
今年は安曇野が会場で、支部メンバーがスタッフとなり、
自分も及ばずながらスタッフとしてお手伝いしてきました。

午前中は市内各所を巡るガイドツアーを企画し、
県内各地から来た士会会員を案内。
自分の担当は穂高のまちなかで、穂高神社や旧保高宿界隈を
案内したのですが、ガイド役だったため写真はこの碌山美術館のみ。
(美術館内は自由鑑賞だったので。)
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午後のメイン集会は現場での打ち合わせがあったのでパスし、
夜の懇親会で復活。
いやはや、久々の席だったので楽しかったです。
朝起きたらちょっと喉が痛かったけど。。。
自営業でやってると、こういう同業者で集う懇親会は貴重だと
いつも感じますね。

安曇野のまちづくりを皆で歩きながら考えてみました [建築士会]

東京理科大・小布施町まちづくり研究所の所長を務めている川向先生をお迎えし、
安曇野のまちづくりについて考えてみる機会を得ることが出来まして、
今日は朝から建築士会の面々と共に穂高のまちなかなどを歩いてみました。
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小布施はご存知の通り長野県下有数の観光地として名前が通っていますが、
観光以前にこの町は地域の人がどう暮らしていくかという前提を考え、
そのためのまちづくりを実践していることが全国的も注目されているところです。
現在では平成17年に創設された上述のまちづくり研究所が、行政と住民の協働による
まちづくりの核となってさまざまな研究と実践活動に取り組んでいるとのこと。

安曇野も今、、、というか、ずいぶん前からまちづくりについては
あれやこれやと議論されているのですが、なかなか前に進んでいないのが現実で。
もちろん地元に暮らす人を中心に様々な試みもなされているのですが、
具体的な諸活動の実践はまだまだ端に乗りかかったところで、
今回の川向先生が来訪されたことで今後のまちづくりの実働に
なにかいいきっかけを見出すことが出来ればいいなという思いでいます。

午前中は穂高のまちなかを散策して駅前通りや旧道一体の現状を見聞しつつ、
穂高の旧道に店を構える老舗の丸山菓子舗の社長から、まちに対する思いを語ってもらい、
川向先生からも率直な考えを述べてもらったりと、有意義な時間を創ることができました。
午後は別件の仕事があったので残念ながら参加できなかったのですが、
安曇野の誇る湧水はじめ水辺の景色や三角島、屋敷林などの様子を見て回ったそうです。

ひと言でまちづくりといっても範囲は非常に広範で、
その人の立ち位置によって捉え方や関わり方が大きく異なってきます。
課題の多い安曇野のまちづくりの行く末ですが、それでも先日の
まちづくり…安曇野暮らし”に書いた「歩いて楽しいまちづくりプロジェクト」のように
少しずつながらも動き始めた実践活動もあるので、住民が主体となって
行政ともうまく連携しながら前を向いて進んで行かねばと思うところ。

私たち建築に携る者としては目に見える形を造り上げる部分で貢献できるわけで、
士会の仲間とともに良い知恵を出し合ってまちづくりを実践してゆきたいと思う次第です。
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(自分がナビゲーター役だったので写真が殆ど撮れていません。。。)

建築士定期講習会を受講しました [建築士会]

数日前のことですが、
建築士の定期講習会を受講してきました。
これは建築士事務所に所属する建築士が3年毎に必ず受講する必要があるもので、
平成20年に改正された建築士法によって定められた法定講習です。

平成20年ってことなので、自分が受けるのは今回が初めてのこと。
建築士むけの講習といえばほかに設計事務所の管理建築士を対象にしたものとか
あれやこれやあるわけで、そのたびに決してお安くはない講習代を徴収されるのは
けっこう切ない部分もあるのが正直なところ。

とはいえ近年、とくに例の耐震偽装事件以降は建築基準法はじめ
関連する諸法令がころころと変わったり新しい条文が付加されたりしているので、
ときにこうした講習でブラッシュアップすることも大切なことではないかと。
・・・と、前向きに捉えて気持ちを整え受講してきた次第です。

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安曇野モデル住宅PJ、の現況 [建築士会]

建築士会安曇野支部の定例理事会からお呼び出しがあり、
夕方から会議に出かけてきました。
なにやら来年からお役目を拝命しそうな空気で。。。

その後、流れで安曇野ブランドデザイン会議で進めている
安曇野モデル住宅プロジェクトの会議にも出席。
このブログでも幾度か取り上げてきた同PJ(プロジェクト)ですが、
広報などを通じた市民からの意見受付なども数回に渡って行われ、
PJのなかでもあれやこれや話を進めてきたようですが、
具体的な仕様やデザインを考える段になって難しさも出ているようです。

建築士会は団体としてはPJの発足以来の進行に対してこれまで
間接的・背後霊的(←どんなじゃ)に関わりを持ってきていたのですが、
いよいよモデル立案というところでより積極的な関わりを持つことに
なってくることになりました。

詳細はまだこれから煮詰めていくことになりますが、
安曇野らしさという命題で寄せられた意見を参考に
共通仕様をおおまかにまとめあげ、そこから住宅モデルを
作品として形づくっていくことになる様子。

私自身どこまでこのPJに関われるかは未知数ですが、
市民の意見(=建築主の声)と設計士との意見交換をベースに進める
このPJの手法を上手に活かした取組みに繋がってゆけばいいなと
思う次第です。
安曇野モデル住宅PJ.2008.11.12.jpg(想定敷地の図を見ながら打合せ)

建築士会 会員大会 [建築士会]

昨日は長野県建築士会の会員大会があり、
朝から晩までずっと参加。

会場は松本市のあがたの森でして、
ノスタルジックな大講堂にて式典と会員の実践活動報告が行われた後、
200811081025000.jpg(活動報告の様子)
午後から幾つか用意されたプログラムに分かれ、
私はワークショップに参加したのですが、
今回は“街に住む”をテーマに松本の中心市街地における
住環境を考えるという作業に取り組んでみました。

あがたの森から程近い市街地エリアを散策し
そのなかで課題としてピックアップした敷地を
民家や商店などの密集したエリアである旧市街地の
居住のあり方を模索・提案してみるという具合。
200811081210000.jpg(市民芸術館の屋上から市街を展望してみる)
200811081219000.jpg(源池の井戸)
200811081228000.jpg(街中に残る土蔵)
200811081325000.jpg(中心市街地では珍しい?本棟造り)

結果、けっこう楽しい時間を過ごすことができました。
各班数名ずつ、8班ほどに分かれてブロック模型を使って
提案したのですが、みんな楽しく面白くも真剣に
松本市街地の開発の在り方などを模索しまして。
200811081554000.jpg(ウチの班が作成した模型)

わずかな時間での検討だったので
提案というほどたいそれたものが出来たわけではないですが、
少なくとも普段の業務では滅多に取り組むことなどない
市街地の広い区画の開発行為でしたから、
自分のような戸建住宅が専門分野になっている身には
新鮮な感覚がありました。

ときにこうした堅苦しくないカリキュラムのイベントは
講習会などとは違ったブラッシュアップが出来てよいですね。

ところでこの日はNPO信州ふるさとづくり応援団安曇野支部が
安曇野市内でフォーラムを行っていたのですが、
あれやこれやの事情で今回は士会のほうに出席した次第。
フォーラム、どんな様子だったのか気になっているのですが、果たして。。。
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