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充日を増やそう [その他]

あと数日で今年も終わりです。
たぶん、今年最後のブログ更新。

年を経るごとに時間の流れが早くなっていくのを実感しますが、
今年一年はそれが一気に加速したような気がしてなりません。
昨年まで以上に、今年が公私共に充実していた一年だったからかもしれません。
まっ、充実といっても世の中の出来事からすれば小石の欠片ほどもない中身かも知れず、
公の部分の仕事面については相変わらずのドタバタっぷりでしたから、
ひとり勝手に錯覚して「充実した気分」に陥っているだけなのかもしれませんが。。。

忙しい毎日だったことには違いないと思います。
もちろん仕事が暇だとそれはそれで由々しき事態な訳で、
こなすべき仕事に尻をたたかれ続けていたことには感謝すべきではあるのですが。

年の瀬となって思うのは、忙しい中でももっと要領よく立ち回ることが
出来たのではないかということ。
今年一年で取得した休日数を計算してみると、実感以上に休んでいない私。
建築主さんや業者さんと打合せなどのある時を除いて土日を定休にしているのですが、
まあ大抵の土曜日は出勤になってましたね。
日曜日も仕事柄打合せの入る事が多くて、それはそれで平日に振り替えて
休んだりすることもあるのですが、完全週休二日となっている会社員に比して
圧倒的に休暇の少ないという状況は昨年までと変わらぬ状況です。
住宅建築現場の業者さんたちは「休みは日曜日だけ」という人が多いので、
そういう職人さんたちからすれば私の休日数なんてごく普通ですし、
自営業者という自覚は私にもありますから、会社員や公務員のように
規則正しい休日取得が難しいという点は承知しているのですけどね。

とはいえ、来年の基本目標は『休日の適切な取得』、、、やっぱりこれになりますか。(笑)
もちろん休みのことばかり考えていては仕事にならないですし、
「仕事をするために休みを取得する」なんていう本末転倒な発想はしたくありません。
ようは「仕事」と「私事」、ふたつの“しごと”それぞれを今年以上に充実させたいという発想。

だから週休二日が必ずしも目標ではなくて、それは生活全般を豊かにする為のひとつの手段。
自分が気力体力充実してストレス感じることなく居られるのであれば、
極端な話は毎日仕事漬けになってもいいくらい。
実際、過去に「3ヶ月連続で休み取ってないよぉ~」ってな時期もあったし、
それはそれで当人が気にしていなければそれでオッケー。
でも現実にそれは絶対無理があるし、豊かな人間生活
社会生活という面で考えれば絶対におかしい。
ましてや『家造りは暮らし作り』なんて考えているなら、
“仕と私”双方を充実させた生き方を自ら実践して日々体感し、
仕事漬けにならないよう日々を過ごさないといけない訳で。

それにもともと仕事とプライベートなんていう明確な区別をするのは
私自身の性にあっていないやり方だったりするわけで、
そういう意味では「休日を増やす」という考えではなく、
「充日(充実)を増やす」という表現が適切かもしれません。

で、そうした「充日」の増加を図るための細かな目標はというと
、、、、いっぱいあって書ききれない。(笑)
とりあえずというか、やっぱり仕事上の要領をもっとよくするということが先決かな。
今の自分を省みると、けっこう無駄な動きの多いことが実感できるので。
そうすれば時間的余裕が生れて、そこから精神的な余裕へと繋がって、
充日が増えていくのではないか、、、と、思うのですが。

まずは気持ち新たに新年度を迎えられるよう、
このブログを書き終えたら事務所内の大掃除を始めたいと思います。
出来れば机や棚なんかの配置換えもしてみたいと思っていますが、
とりあえずは無駄に場所を占拠している不要な資料の整理からですね。
物質的な無駄を処分しつつ、気持ちの中の余計な思いも
一緒に2005年に残してゆきたいと思います。
無心に近い清々しい気持ちで新たな一年のスタートを切れるように。。。

………でも、
新年早々に事務所へ迎えるお客さんに
「ブログ読んで期待してたけど、全然片付いてないね。」
って言われてしまう様子が容易に想像出来てしまう私っていったい。。。(汗)


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塗料で火災? [その他]

今朝の信濃毎日新聞に掲載されていたニュース。
長野市某所にある、とある建築事務所にて火災が発生した様子。
不幸中の幸いか、人的被害はなかった模様ですが、
事務所兼工場と資材の一部を焼いたらしいです。
で、その原因を調査している当局は
現場に置いてあった塗料を含んだ綿布が自然発火したのではないかという
可能性を指摘しているそうです。
記事によればその塗料は空気に触れて酸化する際に
発熱する成分を含んでいたとのこと。
火災原因はまだ断定されていないものの、
私も「自然塗料が原因だろうな」と確信に近い感想を抱きました。

ここ数年、環境や人体へ配慮する材料使用が格段に進んできた建築業界。
塗料とひと口に言っても相当な種類が市場に出回っており、
それぞれに使用方法や用途などが異なっていますが、
こと塗料に関しては私の事務所でも所謂“天然素材の塗料”と称する部材を
用いることがもはや当たり前のような感覚になってきています。
(過去のブログ記事を、宜しければご参照下さい。)

現在わたしが標準仕様としているのは
(株)プラネットジャパンが発売している「プラネットカラー」などの塗料ですが、
これも人体や周辺環境へ配慮された天然素材で製造されている……のだそうです。
で、同社が発売している塗料の缶にはすべて
「自然発火の恐れあり!!」と(!)マークをふたつもつけた警告文が記されています。
曰く、「塗装の際に使用したスポンジ、ウエス等は使用後焼却処分するか
水に浸してから廃棄して下さい。」とのこと。
件の火災に関する記事の中でも指摘されているように
天然素材の油というものは酸化の際に発熱するのが普通で、
布などに付着した塗料が空気中に発散しようのない状況
(そのままでゴミ箱に密閉されたり、丸められて放置されたり、、、)に置かれたりすると、
その発熱が進んで最悪の場合は発火し、火災の原因となってしまうのです。

私自身はまだそうした発熱状況を直視した経験はありませんが、
ある大工さんから「塗料の着いた布から煙が上がっているのを見た」
なんていう話を聞いたことがあります。
以前のブログにも書きましたが、
私は推奨している建築主さんの自主施工の一環として
塗装作業を建築主さんに任せる機会が多くあります。
その際、作業開始前に必ず建築主さんに伝えているのが
「使用済みのウエスなどは水を張ったバケツなどの中に入れて濡らして下さい。」ということ。
建築現場には燃えやすい素材がゴロゴロしていますから
簡単にその場で焼却処分というわけにはいきませんので、
バケツに水をたっぷり張って、その中に布を浸しておくのが一番です。

塗装という作業は建築工事に限らず、
日常生活でもDIYの一環で実施頻度の非常に高い作業です。
天然素材の塗料は健康にも環境にも優しく大流行の様相ですが、
いったん使用方法を誤ると、とんでもない大惨事を招きかねない素材である事を
肝に銘じなければいけないと思います。

大自然は時に優しく、時に厳しく。。。
それは自然が“自然”のままの姿ではなく、
人間に利用される“素材”に変化してもなお変わらぬ姿だということなのでしょうね。


久しぶりの白馬で思った事 [その他]

今日の午前中は所用で白馬村まで出かけてきました。
いちおう仕事といえば仕事の範疇でしたが、
以前お世話になった建築主様のお宅へ顔を出す程度のことでしたので、
予定はあっという間に終了。
その後、最近ログハウスの自宅を完成された知人宅にお邪魔して
昼過ぎには穂高に戻って来ました。

本来なら仕事抜きに余暇で訪れたいところではありますが、
要領の悪い私は日曜日でも仕事をサボるわけには行かず。。。
「今日は雲が多くて白馬連峰の山も全然見えなかったし、べつにいいや」
などと訳の分からぬ独り言を呟きながら帰路の国道を帰って来たのでした。

それにしても白馬は随分と久しぶりだったような気がします。
白馬村の中心エリアまで穂高の事務所からおよそ50キロと、距離はそこそこありますが、
道は空いているのでのんびりドライブして1時間程度で到着します。
今日訪れた建築主様のお宅は4年前に新築で設計施工させて頂いたお家で、
当時はほぼ毎日のように白馬通いという状況でしたが、
自然環境が素晴らしい建築現場でしたから、往復でも2時間程度しかかからぬ移動は
全く苦になることなく過ぎていった実感があります。

というよりも、その当時は片道で2時間や3時間以上かかる現場の仕事を
引き受けることも珍しくはなかったので、むしろ白馬エリアの仕事は
私にとっては至近距離の範疇に入る仕事だったのです。


(白馬のログハウスと、軒先の遥か向こうに見えるのはスキーのジャンプ台と八方尾根スキー場)

ここ2年ほどはおかげさまで穂高周辺地域、
詳しく書けば北は大町市から南は松本市というエリア内だけで仕事をさせて頂き、
車の運転時間も遠い現場でも片道30分程度あればじゅうぶんという具合で、
現場への移動時間が短いというのは効率の意味でとても助かっています。
現場が近いとしょっちゅう顔を出すことが出来ますし、
職人から呼び出しなどがあってもすぐに対応することが可能です。

でも、遠方の現場にはその場所なりの魅力というものがあります。
たしかに遠方の工事監理や施工管理を穂高の現場と同じ品質でこなすのは大変ですが、
往復の移動だけで半日潰れてしまうような場所でも
その現場や周辺の景観、さらに言えばその地方そのものが
穂高や松本といった地域とは異なる空気を感じさせてくれ、
それはそれで気持ちの上でも実務の上でも新鮮な気持ちにさせてくれるわけで。
(実務の上というのは地方独特の法規制や建物構造の納め方などについて、という意味です。)

もっとも遠方ばかりの現場に通っていた頃は「片道の移動が30分以内」というのを
夢というか理想として考え続け、その理想的状態が継続している今、
遠方の仕事を恋しがるなんていうのは本当に贅沢というか欲深いことですね。
そんなふうに今になって急に思えてくるのも、久しぶりに白馬という
アルプスに抱かれた独特の環境に触れてきたからかもしれませんが。


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ずいぶんとお久しぶりです [その他]

せめて週に一回のペースくらいで更新できれば、などとのたまわっていたマイブログですが、
6月以降は更新遅延の本領を発揮(?)し、2ヶ月近くも放ったらかしにしてしまいました。
「最近、ブログ更新してないね。どうしたの?」と気遣ってくれたMさん、有難う御座いました。
「ときどき更新してないか、覗いていますよ。」と励ましてくれたAさん、ホントに恐縮です。
設計屋さん日記、今日から再開します。
(といってまた遅延状態になったらどうしましょ………)

ホームページのほうにも書いておいたのですが、
5月まで活動していた穂高町の別荘建築現場が終了した後、
小規模なリフォーム仕事を2件ばかり請負いつつ、
新たに始まる長野県大町市の住宅建築の設計作業に勤しんでおりました。
本来なら5月いっぱいくらいで図面を仕上げて、その後工事を請負って頂く工務店さんと
打合せを重ねて6月の早い段階で着工、、、という予定ではあったのですが、
あれやこれやの事情で図面の仕上がりが遅くなってしまい
(あれやこれや、って……単に自分の仕上げスピードが遅いだけなのですけどね。。。)
本日ようやく現場作業がスタートした次第です。

今回の案件は木造軸組工法の住宅。
間口が狭くて奥に細長いという典型的な町屋の敷地で、
使い勝手や室内の採光など、検討課題は広々とした敷地の住宅とは異なった
気遣いが必要でした。

(始まったばかりの現場)

詳細はまた随時ご紹介できるかと思いますが、
まず今日のところはブログ更新再開のご挨拶ということで。
(挨拶なんてそんな仰々しいものではないのですけどね、本来は。。。)


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クラフトフェアまつもと2005 [その他]

今日は久しぶりに仕事の手を離れて、松本までお出かけ。
市内のオアシス的存在『あがたの森公園』にて行なわれる
『クラフトフェアまつもと2005』のイベントに参加してきました。

ご存知の方も多いと思いますが、
このイベントは工芸作家=クラフトマンたちによる全国規模の一大イベントで、
普段は一般に接する機会の少ないクラフトマンと市民との交流の場として
なかなかの盛り上がりをみせているフェアとなっています。
会場の公園内にはおよそ250組のクラフトマンがそれぞれに場所をしつらえ、
作品の展示、そして販売などを行ないます。
種類は木工・陶磁器・ガラス・金属・繊維などなど……。
どれもこれも素敵な作品ばかりで、それぞれの“お店”を見て回るだけでも
けっこう楽しいひとときを過ごすことができます。

(あがたの森公園)

で、クラフトマンでもない私が上に「参加してきた」と記した理由ですが……。
昨年までの私は単純に来場者という立場でフェアに足を運んでいたのですが、
ちょうど1年前からフェアを主催する松本クラフト推進協会の会員になった縁から
今年の期間中に催されるイベントのお手伝いをすることになりまして、
久しぶりにお休みを頂戴して出かけて来たわけでございます。

お手伝いしたイベントは『TATEMAEワークショップ』。
TATEMAE=建て前……つまり建築工事の建て方作業です。
毎年フェアの初日の夕刻に会場内の芝生広場にて
生バンドのライブ演奏などを行なったりするのですが、
その仮設ステージを本格的な木工で作ってしまおうという企画になり、
いつも仕事でお世話になっている大工衆が事務局と相談して取り仕切ることになり、
同時に私が絵図面の作成などで協力する事になったのでした。

まあ本格的な木工とはいっても、二日目の午後には解体撤去せねばならないわけで、
あまり納まりのややこしくなるようなモノにはすることもできず、
またお金を沢山かけられる余裕もないので屋根・壁共に仕上げ材無しの状態で
ステージとなる床だけ合板でしのいで、あとは柱と梁だけというシンプルな形に納めました。

(TATEMAEワークショップ)

で、これを解体した後は買いたい人に差し上げる(←洒落のつもりではありません……)
ということで材は建て前と同時にオークション販売することにしました。
さすがにその場で即決というところまでは確定できませんでしたが、
前向きに購入を検討してくださる方は何名かいらっしゃったので
よいオーナーさんに引き取っていただければ嬉しいなあと思う次第です。

特別企画のイベントはさておき、肝心のクラフトマンたちによる出品展示は
相変わらず素敵な作品ばかりで、見て回るだけでも楽しかったです。
以前のブログで紹介した『工房せせらぎ』の吉川さんともお会いでき、
いつ見ても素晴らしくも可愛らしい作品たちを鑑賞させて頂いたり、
建築の仕事で協力し合っている『JIO工房』のブースでも
来客応対の合い間をぬって小田さんと家具談義に花を咲かせたりしてきました。

(シャクトリスロープ by JIO工房)

また、吉川さんや小田さんのようにしょっちゅう出会うことの出来る存在の人とは違う
遠方の作家さんとの出会いもこうしたフェアの楽しみのひとつで。
2年前のフェアの会場にてガラスで出来たお猪口(←日本酒を嗜むアレ、ね。)を
購入したことがあったのですが、今年もまた同じガラス工芸作家さんとお会いする事が出来、
その際に購入したお猪口がとても気に入って今でも大切に使っている旨を伝えました。
作家さんのほうも私のことを覚えて下さっていた様子。
一来場者、一購入者に過ぎない者をしっかり覚えて下さっていることに嬉しさを感じたりして。

で、今回は2年前の私と同じようにガラス製の可愛いお猪口を欲しがっていた同伴者が
2年前のそれと似たようなタイプのモノを運良く見つけ、それを購入した次第。
シンプルなデザインだけれどそこいらのお店ではなかなか見つけられない……
でもって結構独自の感覚(触覚的&視覚的)にもしっかりと馴染んでくれる。
そんな一品との出会いがフェアの大きな魅力だったりするのだと思います。

今年のクラフトフェアは明日の夕方までの開催。
遠方の方は今からということでは難しいかもしれませんが、
松本近郊にお住まいの方でこのブログを閲覧された方がいらっしゃったら、
是非一度あがたの森公園まで足を運んでみてください。
日常とはちょっと違う、楽しい世界が待っているかも、、、です。


読みやすさ、聞きやすさ [その他]

自分でブログを書き始めてから余所様の書いたブログもよく読むようになりました。
建築関連の話題だけでなく、日常生活の何気ないネタや政治経済絡みの時事問題まで
けっこう充実した読み物になっているブログが多くて、とても勉強になっています。
で、そんな余所のブログと自分のブログを読み比べてみて思うのは、
「文字が多いなあ>自分の」……ということでした。(汗)

昔からそうなんです。自分の考えを文章で簡潔にまとめるのがすごく苦手で。。。
事務所の紹介ホームページも以前はダラダラと長ったらしい文章が多くて、
自分でも「見づらいサイトだなぁ」と感じており、今年に入ってからリニューアル開始。
全体の構成はあまりいじらずに写真を多用し、文字を出来るだけ割愛。
ただ写真で紹介できるのはせいぜい物件の紹介記事程度。
より詳しく紹介しようとすると、どうしても文字に頼らざるを得ない面も出てくるわけで。
で、そんなことを考えていたら思うようにリニューアルもはかどらず、
結局ここ2ヶ月ほどはトップページに掲載している写真付きミニ記事の更新だけで
お茶を濁す日々が続いております。。。

たしかに余所様のブログでも、やたらと長い文章って少なくないです。
短い文章であれば、内容がどうであれ読む事を苦に感じることなど殆どないですが、
長文構成だとよほど自分が興味を抱いている内容でなければ読む気も失せてしまいますよね。
また逆に興味を欠く内容であっても、巧みな言葉使い(文字使い)によって
その文章に気持ちが引き込まれて最後まで読んでしまうということも時にあったりします。

人の興味を引くような内容の充実も確かに大切なことでしょうけど、
いくら立派な言葉を書き連ねても仰々しい難解な表現に終始してしまっては、
「先に読み進もう」と読み手に思ってもらえるのは困難なこと。
それよりもまず読み進めることに抵抗を感じることのない文章であるかどうかが
なにより大事なことだろうと実感したりもします。

くどくどと専門知識をひけらかしたり、やたら難解な語句や漢字でまくしたてるのではなく、
それよりもまず平易な言葉使いで読み手に不快な思いをさせないということ。

書き言葉だけでなくて話し言葉(会話)のなかにあっても
やたら言葉数の多いのが、ずいぶん前からの私の悪癖です。
話は明瞭簡潔に……意識し過ぎると鬱になってしまいそうですが、
折りに触れて読み手や話し相手などの立場を考え、
読んでいて分りやすい、聞いていて心地良い、
そんな言葉使いをして行きたいと思います。

今週末には現在建築中の現場の見学会が催され、人が訪れ来ます。
建物の構造や機能の説明もダラダラ長いお喋りになることの無いよう、
気をつけねばならないと思う今日この頃です。

……なんて、今日のブログを書き終えてから読み返してみました。
やっぱり文字が多い、、、そのわりに内容が分り辛い。。。
ホント、文字使いの上手な人が羨ましいです。


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花粉症と、その建築的解消法 [その他]

わたくし、悲しいくらいに花粉症です。
今日はまだマシでしたが、一昨日や昨日は大変でした。
昨日の昼間に出かけた知人宅は近所に杉林があり、
本来は緑であるはずの葉が、まあものの見事に黄色に変色して見えてしまいました。
昨夜、テッシュペーパーがずっと目元鼻元から放せなかったのは言うまでもありません。。。

いまや日本人の5人に1人が花粉症だと言われているらしいですね。
現代における国民病のひとつといって過言ではないでしょう。
全国各地にその仲間が広がる花粉症ネットワークに私も心強さを覚えます……覚えません。
花粉症の主原因となっているスギ花粉ですが、最近では無花粉杉の研究開発が行なわれ、
林野庁では新たな植樹は順次無花粉杉の切り替えるよう各地に指導しているとのこと。
花粉症に悩むひとりとしてはその原因となる花粉の悲惨量……飛散量が減るのは歓迎ですが、
それが遺伝子操作によって人工的に開発された無花粉杉の登場によるものであるというのは、 「それってちょっと違うと思うんだけど…」という気になって仕方がありません。
いえ、確かに人口植林によって戦後急激に増加した杉林なのですから
「いまさらそれを新しい品種に切り替えたところでなんの問題がある?」
という意見があることは承知していますし、無花粉杉の存在そのものを
私も完全否定している訳ではないのですけどね。

(筆者註:上の取消し線はコメント欄での“通りすがり”さんからのコメントを受けての訂正ですが、
原文はそのまま記載させて頂きますので上記箇所を読み飛ばしてください。)

巷でスギ花粉症の根本的原因としてよく語られている話しをまとめてみますと………
「戦後の急激に増大した木材需要に呼応して杉や檜といった建築適材が大量に植林された。
しばらく後の木材輸入自由化などによる安価な外材の台頭によって国産材の需要が激減。
国内の(特に)杉林は費用の面から思うように手入れが行き届かず、野放しの場所が拡大。
間伐(樹木の間引き)や枝打ち(良材にするため枝を切り落とす)が出来ず、花粉量が増大。
更に都市を中心に土の地面が減少し、飛散した花粉の落ち着き場所が激減。
現代日本人の食生活の変化によってアレルギー体質の人が増加。
結果、樹木(主に杉)の花粉を主原因とするアレルギー症の人が激増中。。。。
ということらしいです。

これらが事実だとすれば、解決策は至極簡単、
「杉や檜などの国産材をもっと積極的に伐採して使えばそれでオッケー!」
となるはずなのですが、事はそうも簡単にはいかないようです。
まず、日本人の外材依存体質はハンパなものではないこと。
経済効率最優先の多くの人々にコスト面で不利になりがちな国産材へと
目を向けてもらうのは難題であること。
例えば個人住宅のレベルで建築主に国産材を検討してもらったとしても
工事金額の面で折り合いのつかないことが少なくないこと。
劇的に国産材の需要が高まり杉林の手入れが活発になったとしても
今度は市場原理が働いて、それまで下落していた木材価格が逆に高騰し
再び消費者の国産材離れが進行してしまう……
などという状況が考えられるわけです。

もちろん、最後の市場原理云々の件はわたくし個人勝手な推測ですし、
外材には外材の良さも当然ある訳ですけど、
少なくとも国レベルでも企業レベルでも個人レベルでも、
杉や檜といった国産材の積極的利用についてはもっと真剣に考え、
そして取り組まねばならない命題ではないかと思うのです。

私の事務所ではこれまで多くの北欧材を輸入利用して来ました。
北欧諸国は森林資源の計画的利用に関する先進国であるため
他の諸国に比べて建築用材の利用に抵抗を感じる事の薄い地域であったりします。
そして国産材に比べて安価であることがこれまで利用してきた主因でしたが、
同時にもっと関心を持ち、積極的に利用すべき国産材についての対応が疎かだったことは
否定出来ない事実だったと反省している次第です。
そうした反省の思いから、一年前に移転オープンした事務所の内装には
国産材(というか長野県産材)のカラマツを積極的に利用しました。
床、腰壁、天井、すべてカラマツの無垢板です。
花粉症では取り上げられる事の殆どないカラマツもまた国産材のご多分に漏れず
不遇の日々を過してきていました。
(ちなみに事務用デスクやパソコン台、電話台、それに打合せ用テーブルなどは
杉の間伐材を利用した積層材を活用しています。)

ここ数年は多くの先輩設計事務所や地場の工務店関係者の間で、
国産材を利用してその価値をもっと高めようという努力がなされてきました。
私の事務所ではまだ外材依存率が高い水準に残ってしまっていますが、
建築主さんたちの希望などと上手に折り合いをつけつつ、
もっともっと杉や檜、それにカラマツなどの国産材利用を推し進めて行きたいと思います。
それが花粉症の症状を和らげる、根本的な対処方法だと信じているので。。。

花粉所に関する事情を詳しく解説してくれているサイトを見つけたのでURLを記しておきます。

http://eco.goo.ne.jp/life/health/kafun/gaiyou/05_2.html

ついでにひと言、、、、、
花粉症についてネット上であれこれ検索していると
「杉の花粉で迷惑をこうむっているのだから、山の持ち主に対して裁判を起こすことは可能か?」
などという、冗談とも本気とも受け取れるような過激な掲示を発見しました。
同じ花粉症で悩む者としてそこまで言いたくなる気持ちは分からなくもないですし、
このコメントに同感である人も他に大勢いらっしゃるかもしれませんが、
上述の解説サイトで花粉症の背景を知ればこのようなコメントは
冗談でも決して言ってはならないことだと、理解してもらえるのではないかと思います。
どうぞ山林所有者や林業家と呼ばれる人々を思慮なく責めるようなことを
皆さんはなさらないで下さいね。
むしろ昨今の花粉症という国民的問題は、現代生活のあり方を見つめ直すきっかけとして
自然界=日本の森林たちが日本人に対して発している緊急メッセージなのだと、
私には思えてなりません。


森の時計はゆっくり時を刻む [その他]

今日は仕事とは関係ない話で……。
最近はあまりテレビドラマなど見ない私ですが、
このクール(1月ー3月期)はひとつだけ毎週欠かさず見ていたドラマがありました。
(乗っ取り阻止に躍起の)フジテレビが放送した『優しい時間』です。
木曜日の夜10時から放送されていて昨日で最終回となりましたが、
御覧になられていた方も多いのではないでしょうか。

倉本聰の原案・脚本で『北の国から』と同じく北海道の富良野を舞台としたドラマ。
主人公の男性の家族関係……一人息子との親子関係を縦軸に、
男性の経営する喫茶店に訪れるゲストとのふれあいや数々のエピソードを横軸に、
ゆったりとした時間の流れのなかで織り綴られていくドラマで、
ドラマのタイトルどおり、観ているこちらも「優しい時間」を感じられる
素敵なドラマでした。

『森の時計はゆっくり時を刻む』
ドラマのメインテーマのように扱われている言葉で
舞台となる喫茶店の壁にもそう記された額がさり気なく飾られています。
たしかに森の時計はゆっくりかもしれません。
森の木々、とくに原生林というのはじつに長い歳月を経て育って行きます。
せいぜい70年か80年程度の寿命で一生を終える人間と比べれば
時の刻む速度に違いがあるのは当然です。
(「生育の早い樹種の人工林なら40~50年ちょっとで切り倒されるよ」なんていう
身も蓋も無いような現実的突っ込みはこの際なしにして下さい!)

「最近のドラマは忙しい、慌しいものが多いと感じていたんです」
「森の木の育ち方のようにゆっくりとした生き方をする人たちの、大人のドラマを目指しています」
倉本氏のコメントです。
忙しい、慌しいと感じるのはドラマの世界だけでなく、現実の世界もそう。
世の中なんだかバタバタしていて、
街で売られている電化製品なんかあっという間に新作に取って代わられる。
ゆっくり走っている車のすぐ後ろにピタッと張り付いて「退けコラッ!」とばかりに煽ってみる。
まだ使える道具なのに古くなったからといって簡単にポイ捨てしてしまう。
築20年や30年そこらの民家が解体され、新しい流行の家に建て直される……。

このところ「スローライフ」なんて言葉が流行のように言われているのは
「世の中の流れがあくせくし過ぎだ」と実感している人が増えていることの証拠ですよね。
もちろん、なんでもかんでも「のんびりゆったり」でオッケーなんて思いません。
いろんな価値観を持つ人々と交わる社会生活を営む以上、
自分勝手な時の流れだけで生きていくのは、時として迷惑行為に繋がりかねませんから。
でも、さり気なく、自分の生き方の出来る範囲でゆったりした時間の流れを創り上げて行きたい。
なにも仰々しい事はしなくても、ただ心の中の時計をゆっくり時を刻むものに置き換えたい。
ドラマの中で倉本氏が「10年間でひと回りするような時計」の話を綴っていたけれど、
そんな感覚でゆっくりと時を刻む生き方をして行きたいと、本当にそう思います。

といいつつ、「現場の業者段取りを早く……」「部材の納品日は○○日の××時までに……」
などと相変わらずバタバタとした日々から脱しきれないでいる私が
10年ひと回りの時計の感覚をいつになったら持ち合わせることが出来るのか……。
森の時計の感覚で居られる自分を、たぶん一生かかって創り上げていくのではないかと。
いつまでにそうなろう!ではなく、ゆったりした気持ちを創り上げることをライフワークとして……。

PS.
相変わらず富良野の情景(の映像)は美しかったです!
平原綾香の主題歌「明日」もドラマの雰囲気と見事にマッチ!!

元々珈琲大好き人間の私。前から欲しかった手挽きミルの購買意欲がますます増殖。
でも今お店に買いに行ったら店員に「あのドラマの影響だな」などと思われるのが癪で
しばらく行けそうにないです。(悔しいっ!、、、って違う?)

富良野塾OBの俳優さんたちも沢山出演されていて、富良野塾の隠れファンとしては嬉しい限り。
とくに大阪在住時代に富良野塾大阪公演の「ニングル」を観劇して以来、
それとなく注目していた森上千絵さん(従業員リリ役)のレギュラー登場が私的には二重丸でした。
で、森上さんの旦那様でいらっしゃる納谷真大さん(同じく富良野塾出身。ドラマでは
ペンション滝川のオーナー役)のブログを今年になって某ブログ経由にて発見
納谷さんはなんと私と同郷(和歌山)らしく、おそらく年も同じ(36歳か?)の様子。
もしかして子供の頃にどこかで会っていたかもしれない(、、、な訳ない!)
たったそれだけのことだけれど、妙に親近感を覚えたので
敬意を表するのと同時に同郷出身者へのエールとしてトラックバックさせて頂きます。

(ずいぶん長ったらしい「PS」で失礼しました。。。)


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現場の看板 [その他]

建築工事の現場では施工業者や設計者、それに建築主の名前が分るように
看板のようなものが掲げられています。
建築確認の許可を示すものから道路占用許可の標識や労働基準法に関係するものなど、
法務上必要なものに名前などが明記されているのはもちろんですが、
それ以外に見受けられるのが工事業者が宣伝も兼ねて掲げている看板。
「設計・施工 ○○工務店」とか、
「信頼の △△ホーム長野」とか、
「檜の家 ××ハウジング」とか、
看板の種類はトタンだったり足場などに大きく掲示するシートのようなものだったりと様々。
イラストやロゴマークが入っていたりで、各施工会社の個性が見え隠れしています。

設計事務所は自身の設計監理している現場で
ハウスメーカーほどデカデカと事務所名を宣伝しているところはあまり多くありませんが、
それでも住宅工事現場の横を通りすがった時に見てみると
さり気なく設計事務所の看板みたいなものが掲げられているのを
ときおり見かけることがあります。

私自身はこれまで「確認許可済み」などの法律上最低限必要な標識しか
自分の設計監理する現場に掲げた事はありませんでした。
施工業者さんに遠慮していたというわけではなく、
単に看板を作るための予算がなかったからというのが本音でして。
でも、予算がなければなにもプロの製作業者さんに発注しなくても
自分で作れるなら作ってしまえばいいじゃないか。。。
そんなことを考えてしまいまして。

で……現在、木材を利用した看板の製作に頑張って取り組んでいます。
材料は現場で廃材処理寸前で拾い集めた切れ端の板が数枚。
ワープロで作った文字をコピーして、カーボン紙を使って板面に複写。
電動彫刻刀を使って文字を浮き立たせる、レリーフのような仕上げを試みております。
(上手に仕上げられる?)

前回のブログで家具作り云々と書いて木工に目覚めたからというわけではなく、
じつはこの看板の製作そのものはずいぶん前から始まっていたのですが、
慣れない作業でもともと時間のかかるところへ持ってきて
普段の仕事の合い間(大抵は夜中の遅い時間)にちょこっと取り掛かる程度なので
なかなか完成にこぎつけられません。
おまけに板材の大きさの事情もあって小さな文字が多く、
うっかり文字を削り落としてしまわないようにと神経を使って大変です。
目はチカチカするわ肩は凝るわで、もう……。
でもいい加減に作って、見てくれの恥ずかしいものにはしたくないですしね。
せっかく木の看板にするのだから格好よく仕上げなくては。

現場に看板を出すという事は単なる宣伝だけではなくて
その建築現場に対する監理責任者としての自覚を
看板そのものから改めて促されているような気がします。
単に仕上がった器(=完成物件)だけを見てもらうのではなく、
施工途上の様子をも将来の建築主さんや現場のご近所の方々に見てもらい、
現場風景それ自体を評価してもらう。。。
完成物件から「いい建物ですね」と言われて評価されるのはもちろん嬉しいですが、
作業現場を見て「いい現場ですね」と言って貰えるのは、
仕事の進め方に対する評価を頂戴したということで、本当に嬉しく思えるのですよね。


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修正できるんだね(^^;; [その他]

他所様のブログを何気なしに見て回ってたら
「加筆修正しておきました」なんていうテキストを見かけて、
「なぬっ?」と思って自分の管理ページに戻っていじいじしていたら。。。
……なんだ、簡単に修正できるじゃあありませんか。(苦笑)
たんに保存しなおすということだけなのですね。
というわけで早速、件の誤字を正しく直しておきました。
ひとつ賢くなりましたです、ハイ。

えーっと、今の時間まで事務所でひとり。
おなかが空いてきたので今日のHP編集作業はお終いにして帰ります。
外は雪降りで、道路にも数センチばかし積もってます。
気温がさほど低くないせいか、低気圧が近すぎるのか、
やたらと水分の多い雪のようです。
典型的な内陸地方の此処ですが、
雪だけは典型的な太平洋沿岸型の雪です。
大晦日の雪はよく乾いたサラサラ雪だったのになぁ。

重い雪は明日の雪かきが大変になるので
積もるのもほどほどにしてほしいものです。


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