プロジェクト:安曇野ブランドの住宅 [建築士会]
建築士会関連の話。
先週末の土曜日、長野県建築士会の“青年・女性建築士の集い”がありまして、
会場の伊那市まで足を運んできました。
若手や女性の建築士が主体となって行なわれる支部活動の報告を行なったり、
情報交換や交流を深めるのがその主な目的だったりするわけですが、
なかでも幾つかの支部発表は審査を伴ったイベントとなっており、
今年は安曇野支部もエントリーして審査を受けることになりました。
結果………みごと、安曇野支部の発表は最優秀賞を受賞。
原稿を毎晩遅くまでかかって頑張ってまとめ上げ、
発表者の重責を見事果たした若手メンバーの中山さん、
おめでとうございました!
これで6月に栃木で開催される関東ブロック大会に県代表として参加が決まりました。
ちなみに関東ブロックでも上位になると全国大会に進出することになるのですが、
安曇野支部は2年前の参加で全国出場を果たしているだけに、今年も結果が期待されます。
で、肝心の発表内容がなんだったのかということですが、
タイトルは「安曇野モデル住宅プロジェクト」。
これは安曇野市の行政に昨年新設された“安曇野ブランド推進室”が発足させた、
「安曇野ブランドデザイン会議」にて採り上げられたプロジェクトの一環で、
まちづくりモデルの構築によって安曇野ブランドを作るということで
安曇野らしさのある住宅づくりを提言しようという試みです。
プロジェクトの基本的な仕切りは上記デザイン会議内の“環境・景観部会”が行ないますが、
専門分野の実務的な検証を進める上で建築士会安曇野支部もこのプロジェクトと連携して
ブランド住宅を考え提言していくことになっていまして、件の青年の集いの支部発表は
そのプロジェクトの概要を紹介しつつ、“安曇野らしさある暮らし”に対して発表者の中山さんが
日頃から思っている事・感じている事を言葉に乗せて発表した次第。
安曇野らしさ・地域ブランド住宅は決して景観とかそういう問題だけじゃなくて、
そこ(=安曇野)での暮らし方や生活環境全般を見つめ直すことが必要で。
そんな熱い思いの篭った素敵な発表が最優秀という評価に繋がったのだと思いますが、
現実のプロジェクトは今年に入ってスタートしたばかりで、詳しいことはまだ何にも決まっていません。
おおよその流れとしては建築士会で具体的な提言を行い、市の広報誌などを通じて市民全体から
意見やアイデアを募り、またさらにその意見を活かしてステップアップしていくという具合で、
来年2月頃までをひとつの目安として検討を進めることになっています。
ブランドとかデザインというのは、とくに取っ掛かりとして主観の問題が複雑に絡むので
正直なところ建築士会内部でもこのプロジェクトに対する見解は会員同士でも大きく異なり、
“なにをもって安曇野らしさと定義するのか?”、その肝心要の点からして
方向性を落ち着かせることに対する困難さを実感しており、私自身も
“安曇野モデル住宅”という表現自体に違和感を覚えたりもしていますが、
“地域らしさのある家づくり・暮らしづくり”に対する関心が市民全体に今まで以上に高まり、
素敵な地域づくりの為のアイテムとしてこのプロジェクトが提案する安曇野ブランドの住宅を
提言してゆければいいなということも同時に思っている次第。
とにかく、いろんな人のいろんな考えを聞いて勉強しつつ、自分なりの安曇野らしさを
考えてゆきたいと思います。
先週末の土曜日、長野県建築士会の“青年・女性建築士の集い”がありまして、
会場の伊那市まで足を運んできました。
若手や女性の建築士が主体となって行なわれる支部活動の報告を行なったり、
情報交換や交流を深めるのがその主な目的だったりするわけですが、
なかでも幾つかの支部発表は審査を伴ったイベントとなっており、
今年は安曇野支部もエントリーして審査を受けることになりました。
結果………みごと、安曇野支部の発表は最優秀賞を受賞。
原稿を毎晩遅くまでかかって頑張ってまとめ上げ、
発表者の重責を見事果たした若手メンバーの中山さん、
おめでとうございました!
これで6月に栃木で開催される関東ブロック大会に県代表として参加が決まりました。
ちなみに関東ブロックでも上位になると全国大会に進出することになるのですが、
安曇野支部は2年前の参加で全国出場を果たしているだけに、今年も結果が期待されます。
で、肝心の発表内容がなんだったのかということですが、
タイトルは「安曇野モデル住宅プロジェクト」。
これは安曇野市の行政に昨年新設された“安曇野ブランド推進室”が発足させた、
「安曇野ブランドデザイン会議」にて採り上げられたプロジェクトの一環で、
まちづくりモデルの構築によって安曇野ブランドを作るということで
安曇野らしさのある住宅づくりを提言しようという試みです。
プロジェクトの基本的な仕切りは上記デザイン会議内の“環境・景観部会”が行ないますが、
専門分野の実務的な検証を進める上で建築士会安曇野支部もこのプロジェクトと連携して
ブランド住宅を考え提言していくことになっていまして、件の青年の集いの支部発表は
そのプロジェクトの概要を紹介しつつ、“安曇野らしさある暮らし”に対して発表者の中山さんが
日頃から思っている事・感じている事を言葉に乗せて発表した次第。
安曇野らしさ・地域ブランド住宅は決して景観とかそういう問題だけじゃなくて、
そこ(=安曇野)での暮らし方や生活環境全般を見つめ直すことが必要で。
そんな熱い思いの篭った素敵な発表が最優秀という評価に繋がったのだと思いますが、
現実のプロジェクトは今年に入ってスタートしたばかりで、詳しいことはまだ何にも決まっていません。
おおよその流れとしては建築士会で具体的な提言を行い、市の広報誌などを通じて市民全体から
意見やアイデアを募り、またさらにその意見を活かしてステップアップしていくという具合で、
来年2月頃までをひとつの目安として検討を進めることになっています。
ブランドとかデザインというのは、とくに取っ掛かりとして主観の問題が複雑に絡むので
正直なところ建築士会内部でもこのプロジェクトに対する見解は会員同士でも大きく異なり、
“なにをもって安曇野らしさと定義するのか?”、その肝心要の点からして
方向性を落ち着かせることに対する困難さを実感しており、私自身も
“安曇野モデル住宅”という表現自体に違和感を覚えたりもしていますが、
“地域らしさのある家づくり・暮らしづくり”に対する関心が市民全体に今まで以上に高まり、
素敵な地域づくりの為のアイテムとしてこのプロジェクトが提案する安曇野ブランドの住宅を
提言してゆければいいなということも同時に思っている次第。
とにかく、いろんな人のいろんな考えを聞いて勉強しつつ、自分なりの安曇野らしさを
考えてゆきたいと思います。
長野はとても広く、気候風土も地域によって一括りに出来ないものがあると感じています。
他の地区の取り組みなど様々な物が紹介されて、刺激的な会ではなかったのかと拝察いたします。
by たいせい (2008-03-19 10:01)
>たいせいさん
信州の地域性=地域の個性は同一県でもけっこう差異があるでしょうね。
歴史的な経緯や地理的な事情がかなり影響していそうな感じですし。
件の集いでは他の支部活動の興味深い話を聞くことが出来て
なかなか面白いものでしたよ!
by のぶさん (2008-03-19 20:26)