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土地利用市民検討委員会(其の五) [安曇野・穂高]

少しばかりエントリーの間が開いてしまいました。
今日は土地利用市民検討委員会の日でした。
例によって市役所に出向いて討議に出席してきましたが、
会が始まって間もなくのところでちょっとバツの悪い質問をしてしまい、
前回に引き続きまたまた自省モード。
何の質問だったかというと、安曇野市のまちづくり計画(新市建設計画)
で描かれている目標像というのがあるのですが、
どうにもその基本目標とか基本方針が自分の中でしっくり来ない。
いえ、描かれている中身そのものに深刻な問題がある訳ではないのですけどね。

基本目標:「安曇野の豊かな歴史や文化、自然環境・景観を守り、
       暮らしやすさと産業発展のバランスが取れた田園都市づくり」
基本方針:「豊かな自然環境と暮らしやすさを組み合わせた田園都市型の地域づくり」

上記の目標や方針という点は、同計画のなかではもっと具体的且つ多岐にわたって
語られているわけですが、上述の土地利用に関係する点の引用だけを見ていると
どうにも“目的”と“目標”という点が混在して曖昧になっている印象を受けたのですよ。
で、「目標は目標として、その大前提となる目的の部分をもっとはっきりさせないと……」
なんてことをつらつら述べてしまったわけですが、直前まで討議されていたやり取りから
かけ離れた発言だったことに加えて私の説明が言葉足らずだったこともあり、
結局言いたかったことの10分の1も会議メンバーに伝えられずにフェードアウト…(-_-;;。
“景観を守る”とか“産業のバランスを取る”とかは確かに目標だけれど
其の上に立つべき“そこに生きる目的”みたいな部分をもうちょっと明確にしないと
異論の重なり合う目標部分がまとまりを欠くものになってしまうと思うわけで。
なんというか、安曇野市の全市民の拠って立つ旗印みたいなものが……。
……すみません、やっぱりこの件は私の表現力がついて行かないみたいです。
というより“目的”と“目標”について、自分の中でまだ十分に咀嚼できていないのでしょうね。。。

安曇野市まちづくり計画は以下のURLにてご覧頂けますので、どうぞ。

http://www.city.azumino.nagano.jp/gyosei/kakuka/kikaku/machi/oshirase/machizukuri_keikaku/index.html

さてさて、本日の討議の大まかな流れですが、、、
土地利用の将来像(目標と基本方針)を描くという点について、
土地利用計画の目標年次を考えてみました。
事務局側で作成されたタタキ台では「今後20年間を見据え10年間を目標とした
土地利用計画を策定」とあり、長からず短からずということか委員メンバーからは
極端な異議はありませんでしたが、それよりもっと短期間で変化する農政の現状から
もう少し短期の目標設定のほうがよいのではないかという意見も出ました。
この点についての私の意見は10年といわず更に長期でもよいのではという考え方で、
同時にそのなかで短いサイクルでの見直しの余地を残すべきという見解を述べました。
(しょっちゅう見直してばかりだと一貫性のない骨抜き施策に陥る危険も無きにしも非ずですが。)

続けて都市計画に関する土地利用の基本方針として、
「農地の保全・農業の育成」「良好な住環境の育成」「商工業・観光の振興と育成」
という、三つの大きな育成の枠組が例示され、そこからさらに
「今ある農地を守り、活かすための原則」「新たに建物をつくる際の“立地・用途”に関する原則」
「新たに建物をつくる際の“形態”の原則」という、制度をつくる際の条件を考えてみる、
そんな作業を実施しました。
いろんな意見が出てここでは書ききれないため議論の詳細を書くのは控えますが、
これまでよりも具体的な土地利用システムの議論が増えてきたのは確かだと思います。
(と同時にまだ議論が深まっていない中で進行しているような気になる点もあるような…。)

また、事務局=行政側から改めて確認されたのが
「景観については土地利用の施策では納まらないのでそれは考えない」という点。
もちろん、景観を無視するなんていう意味ではないですよ。
都市計画、土地利用を語る上で景観問題は切っても切れない課題なので
委員会の席上でも討議はされているけれど、あえて言えばそれは次のステップだということです。
農地のルールや立地・用途のルールを農振法や農地法、それに都市計画法や自主条例
などで方向付けしたその先に、景観の枠組を付加して行きたいという思惑。
それはどっちが先でどっちが上位だとか、そういう議論のレベルではなくて
景観は景観でより具体的な検討を実施し、安曇野の景観形成で何が出来るかを
探って行こうというわけです。
会議の席上では「景観条例の制定も視野に入れる」ようなニュアンスのコメントもありましたし、
会議終了後のオフレコでは安曇野市を早い段階で“景観行政団体”にしたいという
話も伺うことが出来ました。
(景観行政団体についてはこちらをご参照下さい→ http://www.keikan-net.org/

また上述の次のステップとしての景観問題検討については
この土地利用のように市民検討委員会の類を設立したいという話もあり、
それが具体化していく際には私も積極参加して行ければと思います。

景観については明日、景観サポーターの講演会(≒研修会)が実施されます。
松本地域にお住いの方、当日自由参加ですので奮ってご参加下さい。
http://azumino.cocolog-nifty.com/index/files/keikan70310.pdf (←案内リーフレット)

土地利用委員会のほうは次回、3月23日開催予定です。


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