SSブログ

旗日も頑張る現場と棟梁 [家づくり]

WBCという言葉を初めて耳にした時、「ボクシングの世界タイトル?」と勘違いしていたのは
決して私だけではないと信じたい今日この頃、、、、日本、やったね!!(^_^)

………で、世間は祝日。
春分の日ですが、現場は今日も活動しております。
一概に言えませんが、住宅規模の建築現場であれば
大抵のところは旗日といえども職人さんは現場に出て働いています。
少なくとも私の関わった物件では、だいたいそうでした。
というか、逆に都合がつかない時や現場の諸事情、天候などによって
平日でもお休み状態になることはしょっちゅうなわけで、
住宅の工事現場の労務状況はけっこうアバウトだったりします。
もちろん、働きづめになるのは職人さんたち自身にとっても良くないことですし、
実働時間が多すぎると労働基準監督署からもお咎めを受けかねないですし、
その辺は職人さんたちと実働日をきちんと打合せしておく必要があります。
まあだいたいは日曜日に休みを取ってもらうことが殆どで、
特別に日曜日に現場作業が発生した場合は適当な日に休日を
確保してもらうよう、調整してもらっています。

身体が資本なのはどんな職種の仕事でも言えることではありますが、
私の携わる住宅工事のような現場は職人さん、とくに大工さん、、、
なかでも特に棟梁については全く替えがきかない唯一無二の存在ですから、
本当に身体だけは大切にいたわってもらいたいと思います。
もちろん棟梁一人だけで家を建てているわけではないですし、
実際に今日は棟梁は別の現場の絡みがあってこちらには来られなかったのですが、
それでも仲間の大工衆が現場で頑張ってくれているわけですし、
仮の話として万が一棟梁が現場から退かざるをえない状況になったとしても
とりあえず家は完成までこぎつける事はできます。
でも、やはり信頼できる棟梁によって最初から最後まで仕切られた現場と
そうではない現場とでは、竣工時に感じる建物の空気が違うような気がするんです。
どう表現していいか分かりませんが、なんというか、重みが違うみたいな。。。

世間の工務店などでは現場に入る職人の入れ替わりが激しいところも多いようです。
それでも真に座る棟梁などがしっかりしていれば問題ない訳ですが、
なかには誰が仕切っているのかハッキリしない、そもそも最初から
仕切りの出来る人間が存在しないなんていう大変な現場も一部には在るようです。

現代の家造りは昔に比べてシステマチックになっているので
大抵は現場監督や施工管理者などがきちんと立ってチェックされています。
でも、少なくとも木造住宅建築であるなら、私はやはり職人の親玉としての
棟梁の存在は欠かすことの出来ない、大切な役割だと思っています。
「監督さんがちゃんとチェックしてくれれば誰が作業したって変わんないよ」
などという考えは、ハッキリ言っておかしいと思います。
でもそういうスタンスで進められている工事現場は現実に存在するようです。

いまの現場の棟梁はまだ若い方なのですが、私の事務所だけでなく
あちこちの会社や建築主さんから引き手の多い、大変ご多忙な方です。
休みをきちんと取れているのか心配になるほどなのですが、
「合い間を見てスキーに行ったりしてますから」と笑いながら話してくれるので、
本人としては全然平気なんだろうと思います。
なんにしても無理をなさらず、身体をご自愛くださいませ。
もちろん、棟梁だけでなく仲間の大工衆、それに各専門業者の皆様方も。

にしても日曜日は現場が休みになるとはいえ、
どうしても建築主さんたちとの打合せが週末に集中するこの稼業、
人様のことを心配する前に私自身の休日の上手な取得の仕方、
きちんと考えないといけません。。。

(屋根葺き途中、撮影は昨日)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:住まい・インテリア・雑貨(旧テーマ)

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

日本酒の輸出増加建築と家具の関係 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。