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家具とお星様の話 [暮らし]

先日ふと立ち寄った大手家具販売店でのこと。
食器棚コーナーに並んだ家具のひとつ、ガラス扉の片隅に
"F☆☆☆を使ってホルムアルデヒド発散を減らしています”
みたいな意味合いの表示がされてあった。
「☆みっつで発散量減らしています、って?」

意味が分からず、少し気になり並列する別の家具のこれまた片隅に貼られていた
小さな表記に目を向けると、"環境(健康)に配慮してF☆☆を使用しています”
という内容の説明があり、それはほとんどの家具に貼り付けられていた。
「☆ふたつで配慮、って??」

ご存知建材のシックハウス対策で、有害物質のホルムアルデヒドについては
その発散量が少ない順に4つ星→3つ星→2つ星とランク付けされています。
つまり木材や漆喰など告示対象外製品を除けばF☆☆☆☆が有害物質の
発散量の最も少ない部材として使用面積に制限がかかりません。
いっぽう、F☆☆やF☆☆☆はそれぞれに使用面積制限があります。

ウチが設計する家ではもちろん告示対象外かF☆☆☆☆しか使ったことがなく、
おそらくほかの設計事務所や工務店さんも同様だと思うのだけれど、
市販家具の世界ではまだそこまでは至っていないらしい。

中霧島壁.JPG
(F☆☆☆☆の左官仕上材)

このシックハウス対策の法令が施行された当時は
市販されている家具などはその使用建材にF☆☆とか多いので、
住宅の換気設計はその点を考慮して行わなければいけないなんて、
そんなことを聞かされたりもしたけれど、それから数年経た現在でも
そのへんの事情はなかなか変化が見られないみたいで。

若い世代にうけそうなデザインと、低価格が売りの家具は確かに魅力的。
ただ、使用されている建材の質については、どんなふうに考えられているのだろう?
家具くらいの大きさならF☆☆クラスで十分という認識が
売る側かユーザー側、あるいは双方にあるのや否や。

自分のなかでもF☆☆とF☆☆☆☆の差異がどの程度のものか、
数値では分かっていても、実際のところは経験値が乏しいので
正直言って計りかねるところがあるのもまた現実。
ただ、健康と環境に配慮した家作りを模索するなかでは
常に意識を高めて取り組まねばいけない課題ではあるには違いないのですけれどもね。
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