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土地利用市民検討委員会(其の弐) [安曇野・穂高]

昨年秋からスタートした、『安曇野市都市計画に関する土地利用市民検討委員会』。
今日、今年に入ってから初めての集まりが実施されました。

今日ですでに4回目となる委員会ですが、先月実施された第3回からは
30名近くいるメンバーが4つのグループに分かれ、
ワークショップ形式で土地利用に関する諸問題を討議しています。
前回は安曇野市の土地利用像についてということで、
「大事にしたいもの、受け継ぎたいもの」「大きく変えていきたいと思うこと」
などについて自由に意見を出し合い、さらにそこから
「これだけは実行したいと思うこと、早急に対応したいこと」
などが発展的意見として語り合われました。

そして今回のワークショップでは前回討議で少しずつ見えてきた将来像や目標に対し、
「実現していくために必要なルールやしくみ」について語り合った次第。
具体的には安曇野市を(討議の便宜上)大きく4つの地域に分類し
(既存の中心市街地、郊外の開発進行区域、郊外の既存集落、郊外の農地)
それぞれのエリアにおいて住宅地・商業地・工業地をつくるためのルールやしくみ
(またはつくらないためのルール)、更に農地の扱いに関するルールやしくみについて
皆で意見を出し合おうという具合でした。

私の属したグループを含め、いづれのグループにおいても統一した見解の示された点もあれば
一方では真っ向から対立している見解も出されたりと、決して意見集約がなされた訳では
ありませんが、まだまだ議論に十分な時間を費やしたわけでもないですし、
逆にそれぞれの立場から忌憚の無い意見が出されている様子であるのが伺えるので、
委員会の中身は可もなく不可もなくといったところではないかと思われます、今のところは。

問題はこれから行われるであろう具体的なルール作りに関する意見集約が
どのようになされていくかという点ですね。
安曇野の発展を願う市民の願いは共有できても、発展した先にある未来像が
各人によって異なるようでは、よく言われる「総論賛成各論反対」という状態が
意見集約の障害となってくるのは明らかで、かといって県外(市外)出身者の比率が高くて
多様な価値観を持つ人々が集まり、旧町村ごとに抱える事情も大きく異なり、
農業・工業・観光商業というそれぞれに有力な産業が入り混じるこの安曇野では
統一された意識による方向性を打ち出すことは本当に容易なことではなく。

ちなみに私は建築屋の立場というのも手伝って、
どうしても安曇野らしい景観というものの模索と確立に視点を置きがちですが、
農地保全という安曇野らしい景観の前提となる宿題への解答については
これといった実効性のある思いも頭に浮かんできません。
(農業問題については様々な意見が委員各位から出されていますが、
単純な土地利用問題の範疇だけに留まらない課題だけに、難しさが募る一方です。)

其の他にも既存市街地の活性化に繋がるような施策の必要性や
郊外の田園地帯における開発行為に関する規制強化などの意見も出されていますが、
とりあえず今回はそれら意見の発表のみで終えました。

次回は今月末予定。次回以降の委員会の様子なども、
随時報告して行きたいと思います。
市のウェブサイトでも同委員会の様子を伺う事が出来ますので、ご覧下さい。

http://www.city.azumino.nagano.jp/gyosei/shisei/tochiriyou_shiminkentoui/index.html

それと、すでに市の広報などで既報の通り、
来月初旬から「土地利用に関する地域別懇談会」というものが実施されます。
これは私達の市民検討委員会や専門委員会における検討内容や
先に実施された土地利用に関する市民アンケート調査の報告を交えつつ
より多くの市民から様々な意見を伺おうと企画された懇談会です。
会は市を幾つかのまとまった地区ごとに実施される予定で、
詳細は以下のサイトにてご覧いただけます。

http://www.city.azumino.nagano.jp/gyosei/kakuka/toshi/toshi/oshirase/tikubetukondankai/index.html

より良いまちづくりを考える良い機会だと思います。
都合のつく方は是非参加してみてはいかがでしょうか。


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