犬と床板 [暮らし]
唐突ですが、我が家のワンコのブログ初登場です。(^^;;
コーギーの女の子です。(といっても、もうおばちゃん年齢なのですが。。。)
この写真は事務所の入口付近、フローリングの上でまったりしているところを撮ったもの。
普段、仕事の時は自宅でおとなしく留守番をしているのですが、
自宅と事務所が歩いて数分という至近の為、
私が外出の所用がなく事務所だけで仕事することが予め分かっている日などは
時折こうして仕事場まで連れて来る事もあります。
連れて来るといってもこちらは仕事があるので当然ながら殆どの時間はほったらかし状態。
事務所に来てしばらくは私の机の傍に来て遊んで欲しそうな表情をしているのですが、
すぐに諦めて(?)、入口近くにちょこんと座って外の景色を物珍しそうに(退屈そうに?)
眺めています。
(サンタの店飾りと並んで店番?)
外から見たら店番でもしているように、というか立派な看板犬のようにも見えますが、
本人、、、もとい、本犬としてはそんな気持ちは露ほどもないのは明らかで。
写真のようにおとなしく行儀よく座っているなと思ったら、
ストーブが傍に在る暖かな私の仕事机の下に潜り込んで寝そべってみたり、
じっとしているのが嫌になったら遊び道具のテニスボールを引っ張り出してきて
ひとりでボールを咥えたり落としたりを繰り返したりして。。。
いつも退屈な思いをさせてすまんなぁと思うのだけど、
「ここで頑張って働かねばお前の飯が買えないのだぞ。」と言い聞かせて
無理やり我慢させておる次第です、ハイ。
……えーっと、いつものように長い前置きでしたが、そろそろ本題に行きます。
ウチもそうですが、最近は室内で犬を飼う家が本当に多くなりましたね。
私のところの建築主さんも家の中で犬(猫も)を飼っていらっしゃる方がいます。
で、私の設計する家の大半は無垢板の床材を利用しているのですが、
無垢材の床の家で犬(+猫など)を飼う場合は傷のつき具合がとても気になる点となる訳で。
上述の室内犬を飼っているオーナーのところも「犬×1匹+猫×2匹」という編成の為、
床のキズ具合は築年数からしては「ちょっとこれは……」という具合。
欧州赤松という針葉樹の、比較的軟らかな素材でもともと傷がつきやすい性質なので
致し方ないという点もあり、オーナーさんたちは犬の爪キズなどは諦めているようですが、
新築段階で室内犬を飼うことが予め分かっているような場合は、
素材の面でも傷のつきにくい素材を選ぶなど、一応の考えは巡らしたほうがいいでしょうね。
広葉樹などの堅めの素材とか、無垢材にこだわらずにフローリングの表面を
傷がつきにくいコーティング加工を施したしたもので検討してみるとか。
ただ、あまり堅い素材は足に辛く当たる感覚を受ける人もいらっしゃるでしょうし、
建材としてのフローリングはログハウスをはじめとした無垢材の家との
マッチングの問題も発生しかねません。
また、床板選びで大切なのはキズのつきにくさだけでなく、
犬たちの暮らしやすさ(歩行しやすさ)という点への気配りもあるわけで。
よく耳にするのは、滑りやすいフローリング仕上げのせいで
犬が歩行困難の症状に陥ってしまったとかいう話。
人間にはさほどではなくとも、犬にとって滑りやすいフローリングは
大げさな話でなく生死にかかわる大事な問題なんですよね。
床板に限らず家造りのなかで素材を選ぶ際、
どうしてもコストと素材の質感を優先して針葉樹の柔らかな素材を選ぶことが多いですが、
犬との室内共生を考えている建築主さんたちには、
共同生活者である犬たちのライフスタイルもしっかり検討に加えてもらえるよう、
私も適切なアドバイスをして行きたいと思います。
ちなみに当方の事務所の床材に利用している信州産カラマツは、
針葉樹のなかにあっては比較的堅めの質感を持つ素材です。
といっても椅子を頻繁に動かしたり物を落としたりした場所などは
それなりのキズを創り出してしまっていますが、
犬の歩行やイタズラの引っ掻きなどにどこまで耐えられるか、
じっくりと検証してみたいと思っています。
その類の実験参加は、ウチのワンコなら朝飯前のようですので。
コメント 0