お引渡し [家づくり]
前回の記事から一週間とちょっと。
書き記したい出来事などいろいろあったのですが、、、
まず今日は穂高の現場の話をば。
先日、新築内覧会を催した穂高のログハウスですが、
先週末の土曜日、無事に建築主様にお引渡しを行う事が出来ました。
改めまして、建築主様には幣事務所に仕事をお任せ頂いたことに
お礼を申し上げたいと思います。
引渡しのその日が建物の使い初めとなり、ご満足頂けた様子で何よりです。
メンテナンスなど今後もいろいろ関わらせて頂きますのでどうぞ宜しくお願いします。
(ブログ上で建築主様向けにこんなこと書くのも変ですね。)(苦笑)
また、本工事に携わっていただいた棟梁をはじめ、
専門業者の職方にも御礼申し上げます。
皆様、本当にありがとうございました。
(ここを見てくれている業者さんたちっていったいどれほど……。)(苦笑Part2)
どの建築工事に携わる時でもそうですが、
ひとつひとつの現場では常に新たな発見や勉強になることがあり、
それが次の仕事に対する技術的な糧としてだけでなく、
気持ちの上でもとても大きな励みとなっています。
職方の皆さんのおかげで立派な建物が仕上がりましたが、
過去の現場で培った経験を本工事で生かすべく思案実行した点が多々あるように、
造作の納まりや業務の進め方など、いろんな面で本工事にて初めて気づかされる点も多く、
次回以降の現場でそうした経験を活かさねばと思い致す次第です。
今回の案件がスタートしたのは昨年の5月中旬頃。
たまたま穂高駅近くに在る私の事務所を建築主さんが発見(?)し、
声をかけていただいたのがきっかけでした。
それから基本設計をまとめるまで約2ヵ月ちょっと。
今回は施工請負までの業務で、実施設計をひと通りまとめて予算書を提出し、
工事請負契約を締結したのが9月末頃。
それから地鎮祭、立ち木伐採作業などを経て10月末に着工。
厳冬期の作業を避けて3月に建て前をスタートさせ、
それから3ヶ月半ほど経て竣工に至りました。
建築主さんとの初対面から建物完成・引渡しまで1年1ヶ月という期間でしたが、
私がお手伝いさせて頂く設計施工の仕事としては、ほぼ平均的な日数だったかなと思います。
人によっては初対面から7~8ヶ月程度で竣工まで至ったケースもありましたが、
逆に出会ってから2年近く経過してようやく竣工の日を迎えたという例もありました。
早ければいいというものではないですし、時間をかければ良しというものでもないのがこの仕事。
要はそれぞれに個性の異なる建築主さん方が建物に何を求め、
家造りをどんなふうに進めていくか、それを正しく把握して作業を進めていく事が肝要な訳で、
そのために費やす時間にも当然ながら個人差が生じるもので。
家造りは“買う”ものでなく“作る”ものであり、
それが全くゼロの状態から始まる新築工事であればなおのこと。
建築主さんとの最初の面談でいつも伺う“完成希望時期”は大切なゲージですし、
その完成時期をどうしても譲れない事情を持つ建築主さんも大勢いらっしゃいます。
が、よほどのことがないのであれば、そうした完成希望時期は優先順位の
真ん中あたりに落ち着かせておいて、その前にまず家造りのスタイルをじっくりと話し合い、
話し合いの結果として導き出された完成予定時期をめざして
棟梁や専門業者の職方と力を合わせて頑張ってゆければと思ったりしています。
“家造りは暮らし作り”。
暮らしを作るというのはどこかでキリを迎えてお終いというものではないですからね。
建物が竣工し引き渡されてから後も、お世話になった建築主の皆さんの為に
暮らし作りの身近なアドバイザーとして役立てるように努力して行きたいです。
(……と、そんな偉そうなことを喋っておきながら、携わった案件が年を経るごとに増えるにつれ、
一軒一軒に関われる時間の確保が難しくなっているのを実感している今日この頃。
相変わらず時間の要領よい使い方が把握出来ておらず、少々自己嫌悪に陥っております。。。)
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