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引渡し [家づくり]

大町の現場が竣工し、本日めでたく引渡しの運びとなりました。
(玄関前の整地作業だけ残って継続中だったので外観写真はありません。。。)

(リビングよりキッチンを望む)

工務店はじめ設備関係の業者さんたち、
そして建築主様ご夫妻を迎えての引渡しは午前中に実施。
今日の大町市は風が冷たく吐く息も当然ながら白く、朝から小雪が舞う生憎の天候でしたが、
この現場の建築工事のスタートしたのが真夏の暑い最中だったことを思えば
なんとも言えないしみじみした感覚を覚えてしまいます。

住宅建築の場合、一部の特定ハウスメーカーなどを除けば
一般には小規模建築の最短工期でも3ヶ月程度の日数を要し、
規模や内容に応じて4ヶ月、5ヶ月、あるいはそれ以上要する場合も珍しくありません。
で、それは現場での実働期間のことですから、それ以前の打合せや
設計期間なども含めれば、当然ながら相当な長期間の仕事になるわけです。
今回引渡しの済んだお宅の場合、私が建築主様と初めて出会ったのが昨年の夏でしたから、
それから数えると1年と数ヶ月になるわけで。
ただ、それにしても初対面からの月日はあっという間に流れたような気がしてなりません。

今回に限らず、私の事務所でお世話取りさせて頂く建築主様の場合、
初顔合わせから完成引渡しまでは大抵の場合、
一年近くか、それ以上の日数がかかっています。
決してその間にノラリクラリ、ダラダラとしている訳では決してないのですが、
いろいろと部材や納まりなどの検討を重ねていくと
あっという間に月日が過ぎて行ってしまうのですよねぇ。
とりわけ別荘などの場合、建築主様は遠方にお住まいなのが普通ですから、
そうした場合は一回一回の打合せの期間もおのずと延びてしまうわけでして。
とはいえ、「それが普通のことだから」などと言って甘えてしまうことは許される訳でもなく、
建築主様の完成希望時期をもとに計画を練り上げ、
時にはねじり鉢巻状態でお絵描き(=設計)に勤しまねばならない時もあるわけで。

予定通りに設計が仕上げられないと現場も段取りが狂って困ることにもなりかねず、
そんな時は職人さんや工務店などからも尻を叩かれることもありますし。(汗、、、)
設計だけでなく工事中の案件があれば監理の仕事で現場に出る時間も必要ですし、
それが複数重なったりすると個人でやりくりしている事務所としてはもう大変です。
ブログの更新をしなくちゃと、あれこれ書いている余裕もなくなったりするのですが、
本当はそういう時こそ通常業務(設計監理)とは違う何かをすることによって気持ちを落ち着け、
全体作業の能率をアップすることに繋げなくては行けないのだろうと思ったりもしています。
(「ブログ書いてる暇があったら図面描けよ!」とツッこまれる前に言い訳しておきます。)(笑)

、、、とまあ、そのようなことを「引渡し」などというタイトルをつけた記事のなかで
コメントしたりするのは、今回の案件の設計段階では本当に時間に追われて
大変だったことが思い出されるからな訳でして。
基本設計がまとまってからも細かな修正が重なったり、他の仕事との兼ね合いで
時間調整が要領よくまとめられなかったりで設計図書を工務店に引き渡す締め切りに
間に合わなかったりしたのですが、その後は工務店さん側の力量で
効率よい現場管理が実施され、無理のないなかで工期短縮が実現し、
そして今日の日を無事に迎えられたのでした。
本当に工務店様には感謝です。

それから最期になりますが(&ブログ上で書くのも変な感じではありますが)、
縁あって私に仕事をお任せくださった建築主様に
改めてお礼を述べさせていただきたいと思います。
長い間のお付き合い、本当にありがとうございました。
またこれからもあれやこれやと住まい作りに関わって行ければと思いますので、
今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。


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